糸魚川のおいしい卵を使った 洋菓子店〈フェルエッグ〉と 旧写真館の建物〈フェルのはなれ〉

ずっと残ってきた建物を新しいショップ&スペースに

そんな渡辺さんは、さらなる挑戦を続けます。
フェルエッグはまちなかから少し離れた場所にありますが、
2017年、糸魚川駅の近くに新しい拠点〈フェルのはなれ〉をオープンさせたのです。
これが、とてもすてきな建物! 建築好きにもぜひ訪れてほしい場所です。

築約90年の〈旧高野寫眞館〉。過去にも2度大火に遭ったものの、焼失を免れました。

築約90年の〈旧高野寫眞館〉。過去にも2度大火に遭ったものの、焼失を免れました。

この建物は〈旧高野寫眞館〉。1928年に建てられた、
当時としては珍しい鉄筋コンクリート2階建のモダンな建物で、
国登録有形文化財となっています。

味わいのある建物の雰囲気を生かし、フェルエッグのスイーツのほか、
全国から集めたさまざまなキッチン雑貨やファッション小物を販売しています。
あっという間に時間が過ぎてしまうような、
見ているだけでも楽しいセレクトショップです。

シンプルで使いやすそうなキッチン用品やかわいい器が並びます。

シンプルで使いやすそうなキッチン用品やかわいい器が並びます。

奥には、ものづくりの作家のシェアアトリエ兼ワークショップスペースが。
実はフェルエッグでは例年5月から11月まで、週末にマルシェを開催しており、
そこでは地元の生産者さんの農産物や
ハンドメイドの作家さんの雑貨が販売されることも。
そんなつながりのなかから、作家さんの作品を販売したり、
ワークショップが行われるようになったそうです。

ここで作家さんが作業をすることもあれば、ワークショップが開催されることも。

ここで作家さんが作業をすることもあれば、ワークショップが開催されることも。

さらに2階には、写真館として使われていた当時の雰囲気をそのままに残すスタジオが。
ここに流れてきた時間に思いを馳せると、
ちょっとだけタイムスリップしたような気分。
現在はヨガ教室やイベントに使われることもあるそうです。

スタジオだったスペース。時代を感じさせる古い写真も飾られ、暗室も残っています。

スタジオだったスペース。時代を感じさせる古い写真も飾られ、暗室も残っています。

以前からこの建物のオーナーに、ここを利用して
何かできないかと相談されていたという渡辺さん。
最初はとても無理だと思っていたそうですが、
2016年の糸魚川大火災のあと、ここで店をオープンしようと決意します。

「私は生まれも育ちも糸魚川。その見慣れたまちが
一瞬にして焼けてしまったのが、とてもショックでした。
この建物も、風向きが違ったら焼けていたかもしれない。
こんなふうに残った建物は生かさないと、と思ったんです」

ちょうど本店のほうでランチを始めようとしていたこともあり、
それまでの雑貨販売スペースをカフェスペースに広げ、
駅前のこの場所に雑貨販売スペースを移すことに。

また駅に近いことで、本店までなかなか来られないお年寄りや
旅行者にも立ち寄ってもらいたいという思いもあるそうです。

フェルエッグという店名は、フィンランド語で「卵のために」という意味だそう。
卵のために、そして糸魚川の人たちのために
真心こめておいしいものをつくってきたフェルエッグは、
いま多くの人に愛されるお店になっています。

『新潟のつかいかた』では、作家・角田光代さんがフェルエッグについて紹介しています。
記事はこちらから↓

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いまこそ、ホンモノの新潟へ】

角田光代が綴る新潟の旅
「糸魚川で出会った、しなやかな強靱さ」']

information

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フェルエッグ

住所:新潟県糸魚川市平牛2116

TEL:025-550-6680

営業時間:4~9月 10:00~19:00、10月~3月 10:00~18:00(ランチ 11:00~14:00)

定休日:木曜、第4水曜

https://f-agg.biz/

information

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フェルのはなれ

住所:新潟県糸魚川市大町2-5-25

TEL:025-555-7360

営業時間:11:00~17:00

定休日:水曜、第4木曜

https://f-agg.biz/