履くだけでなくつくることも楽しめる靴工房
〈石丸靴工房〉ではオーダーを受けた靴をつくる以外に、
手づくり靴教室やワークショップなどを開催しているのですが、
それらはこんなきっかけで始まったそう。

「友だちから、子どもが生まれる人にベビー靴をプレゼントしたい、
しかも自分でつくってあげたい、と言われたんです。
専門の知識も技術もない人が、いきなり靴をつくるなんて無理だと伝えたのですが、
どうしてもということで、道具や特殊な技術を極力使わずに、
手縫いだけでできるベビーシューズを考案しました。
そしたらプレゼントした人もされた人もとても喜んでくれて、
もらった人が自分でもつくってみたいと言い出して、少しずつ広がっていったんです」

底を縫い合わせる前のブーツ。最近はステッチが入っていても、接着剤でくっつけているものがほとんどなのだとか。
現在用意しているプログラムは、月に何回か工房に通い、
半年から1年くらいかけて仕上げていく手づくり靴教室のほか、
木型を使わないサボシューズやストラップシューズ、ルームシューズを
数回の講習で完成させるワークショップ。
さらには各パーツを手縫いしてわずか2~3時間でつくってしまえる、
ベビーシューズ、バブーシュ、モカシンブーツの体験教室も。
参加者は、趣味で靴をつくってみたい人はもちろん、靴職人を目指している人や、
靴の修理店に勤務していて靴の構造を知りたいという人などさまざま。
みなさん、自分で靴をつくることができるという事実にまず驚き、
自分でつくるからこそひときわ愛着が湧くようです。

石丸さんの足元にはもちろん、自作の靴。