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連載

美流渡に古家リノベ仲間あらわる!
27歳DIY女子の空き家改装

うちへおいでよ!
みんなでつくるエコビレッジ
vol.035|Page 1

posted:2017.1.26  from:北海道岩見沢市  genre:暮らしと移住

〈 この連載・企画は… 〉  北海道にエコビレッジをつくりたい。そこにずっと住んでもいいし、ときどき遊びに来てもいい。
野菜を育ててみんなで食べ、あんまりお金を使わずに暮らす。そんな「新しい家族のカタチ」を探ります。

writer profile

Michiko Kurushima

來嶋路子

くるしま・みちこ●東京都出身。1994年に美術出版社で働き始め、2001年『みづゑ』の新装刊立ち上げに携わり、編集長となる。2008年『美術手帖』副編集長。2011年に暮らしの拠点を北海道に移す。以後、書籍の編集長として美術出版社に籍をおきつつ在宅勤務というかたちで仕事を続ける。2015年にフリーランスとなり、アートやデザインの本づくりを行う〈ミチクル編集工房〉をつくる。現在、東京と北海道を行き来しながら編集の仕事をしつつ、エコビレッジをつくるという目標に向かって奔走中。ときどき畑仕事も。
http://michikuru.com/

美流渡の空き家を活用する実験がスタート!

北海道・岩見沢の中山間地である美流渡(みると)に、
いよいよ春に移住しようと思っているわが家。
住まいとなる古家は改装が必要なのだが、連載で何度も書いているように、
大工である夫の作業は遅々として進んでいない(う〜ん)。
夫の重い腰がいつ上がるのか、いい加減ハラハラしてきたなかで、
ひとつうれしい知らせがあった。

連載第16回で紹介した地域おこし推進員(協力隊)の吉崎祐季さんが、
わが家よりさらに山あいの上美流渡で、この冬に古家を取得し、
なんと改装に乗り出したのだった。
ご近所に改装仲間がいれば、夫のやる気にも弾みがつくかも!! と期待が……。

築年数は不明。炭鉱街としてにぎわっていた時代は遊郭として使われていたそう。右の丸窓がその名残り。

家には増築の跡があり奥がかなり広い。1階は5部屋、2階は2部屋。

吉崎さんから最初に古家取得の話を聞いたときには、
思い切った決断をしたものだと驚いたが、同時にこれまで自分が考えてきたことを、
いよいよ実行に移すときが来たのだと納得もした。

彼女は地域おこし推進員であり、インテリアデザイナーという顔も持っている。
ただし、一般的なデザイナーのようにデザインだけをするのではなく、
DIY精神を生かし、模索しながら自分の力で改装を行っているのだ。
札幌の実家が経営していたアパートの一室を自ら改装したのを手始めに、
美流渡の花屋さんや自宅の内装も行い、
そのプロセスを『earth garden』というウェブで発信もしてきた。

自宅を少しずつ改装中。奥にあるドアには板を細かく貼って模様を描いた。手前のスタンディングデスクもお手製。

こうした経験を持つ彼女にとって、美流渡の空き家は
宝の山のように感じられるのだという。

以前は炭鉱街として栄え、閉山後に急激に人口が減少したこの地域には、
築年数もわからないような古家がいたるところにある。
それらは所有者がわからないものも多いが、吉崎さんは2年前に
地域おこし推進員になってから、NPOと連携しながら古家の調査を実施。
昨夏には活用方法をみんなで考える取り組みとして、
〈美流渡ビンテージ古家巡り〉というイベントも開催した。

「空き家はあるけれど、いまは活用する人がいない状態です。
移住希望者に空き家を見せる機会もありますが、ほぼ“廃屋”みたいな家がほとんど。
『直せば住めますよ』なんて言っても、なかなかイメージしにくいもの。
わたし自身も内装はやっていますが、廃屋を直すなんて
やったことがないので全然説得力がない。だからまず自分が実践して
“After”の状態をみんなに見てもらおうと思いました」

吉崎さんはさっそく改装を始め、1月には内壁をはがす作業を実施。
多くの仲間が集まった。ワークショップのように人を集めて改装をしていくことで、
地域の人たちのリノベーションスキルがアップすれば、空き家活用の機会が
さらに増えていくんじゃないか、そんな想いも持っているのだそう。

壁や天井をはがすと50年以上たまったホコリが! 前が見えなくなるほどの煙が舞い上がることもあったとか。

キッチンスペースの内壁もすべてはがすことに。

はがし終わったところ。仲間が手伝ってくれたので1日でここまで完了。

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