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〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
地元の「西諸弁」をフランス語のように聞かせた
超個性派プロモーションムービー『ンダモシタン小林』。
このPR動画で一躍名を知られた宮崎県小林市から、新しいムービーが届きました。
今回の主役は、女子高生! まずは動画をご覧ください。
このPRソング『田舎女子高生』は2017年6月から5か月にわたり実施された
ワークショッププロジェクト〈日々のうたごえプロジェクト〉にて、
地元出身のアーティスト、NOBUさんと
小林秀峰高校商業科 経営情報科の3年生24人がつくったもの。
作詞は高校生たち、作曲はNOBUさんが手がけました。
「とにかく、小林市の女子高生のリアルを追及しました。
“田舎の良いところ”より“田舎への不満”の方が生き生きと意見が出てきたんです。
その先には必ず、良い側面が輝いて見えるはずだと思いました。
曲を最後まで聴くと“良いとこなんてまだわかんねぇ 当たり前過ぎてまじ気づかねぇ”
というセリフがあります。ここが重要です。
どうか最後まで聴いて頂き、このメッセージの意味を感じて頂けますと幸いです。
そしてこのような企画に参加させていただき、
本当にありがとうございました」(NOBUさん)
ワークショップでは、高校生たちが6チームに分かれ
「高校生のあなたが想う小林市を歌にする」をテーマに歌詞づくりに挑戦。
そこから挙がってきた言葉は「無人駅」「民放の数は2局」「田舎」「なにもない」などなど。
そんなまっすぐな言葉で編まれた歌詞にNOBUさんが曲をつけて6つの曲をつくり、
全校生徒630人だけが参加できる投票ライブを開催しました。
このライブ後に、全校生徒で行われた公開投票で選ばれたのが
このたび発表された『田舎女子高生』です。
投票ライブの会場では涙する生徒さんもいたそう。
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小林市は、宮崎県西部にある小さなまち。
人口は4万6千人あまり、総面積562.95平方キロメートルのうち
約4分の3は森林です。
『田舎女子高生』でも歌われている通り、とても星空がきれいで
星空日本一に5回も輝いたことがあるのだとか。
そんな小林市も、多くの地方都市と同じく人口減少と高齢化問題を抱えています。
そのため、同市では都市とつながり、定住人口を増やすことを目的に
〈てなんど小林プロジェクト〉を実施してきました。
日々のうたごえプロジェクトもその取り組みのひとつ。
2015年に始まり、小林市が小林秀峰高校と協力し、市出身者を講師に招いて
高校生や市民を巻き込んだ「市民参加型ワークショップ」を行ってきました。
ワークショップのテーマは、出身者を“関係人口”ととらえ、そのリソースを市に還元し、
子どもたちに職業の多様性や情報発信の手法について学習してもらうこと。
また、子どもたちの視点を通して市の魅力を多様に描き出していくことも
目的にしているといいます。
高校生たちにとっても素晴らしい思い出になりそうですね!
公式サイトの特設コンテンツでは
今回制作された全6曲の音源や、投票ライブの映像も公開されています。
ぜひチェックしてみてくださいね。
information
日々のうたごえプロジェクト『田舎女子高生』
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