連載
posted:2018.10.2 from:全国(花巻市・白川村・京丹後市・隠岐の島町) genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
毎月コロカル編集部からテーマを出し、
日本各地で活動している地域おこし協力隊の方から集まった写真とメッセージを紹介していきます。
その土地ならではのものだったり、自分の暮らしと変わらないものだったり……。
どんな暮らしをしてどんな景色を見ているのか、ちょっと覗いてみませんか?
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Kanta Suzuki, Fuko Nagasaka, Kanae Fujiwara, Ami Igarashi
鈴木寛太/長坂風子/藤原可苗/五十嵐杏美
私たちの暮らしには、たくさんの動物や生き物が関わっていて、
満たしてくれたり、満たされたり。
人間が生きていくうえでは、欠かせない存在です。
今回は、日本各地に暮らすみなさんから、
そのまちに住む動物、名物ペット、地域に根づく生き物を紹介してもらいました。
個人ワイナリー〈高橋葡萄園〉を営む高橋喜和さんが飼われているのは、
愛犬・マックくん6歳。
2015年の開業当時から、こちらのワイナリーを見守ってきた可愛らしいワンコです。
2012年4月に高橋家にやってきた頃はとても小さかったマックくんですが、
すくすくと成長し、今は立派な姿に。
ずっとご主人に寄り添い、人懐っこさが垣間見え、人見知りもしません。
人前でもリラックスして、お腹を見せて眠る姿がまた愛らしいです。
散歩中に見つけたタヌキを追いかけて、
ご主人の手から離れてしまったこともあるという、やんちゃな一面も。
これからもワインづくりを見守り、ご主人と共に生きていきます。
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鈴木寛太 すずき・かんた
1991年東京都出身。2011年に発生した東日本大震災以降、大学のボランティアプログラムで、繰り返し岩手県を訪れるようになる。一度は就職するも、2015年8月、地域おこし協力隊として花巻市に移住。大迫(おおはさま)地区で、減少が続くぶどう農家の支援やイベントの企画・調整を行っており、2018年5月にぶどう農家となる。2018年7月末、3年間の地域おこし協力隊の任期を終え、本格始動中。
正面に白山連峰を望み、眼下に名湯・平瀬温泉を控えた〈白弓スキー場〉。
白川村のはずれにある、アットホームなスキー場です。
こちらのスキー場、冬はスキーを楽しむ観光客や村民にとっての楽園ですが、
夏になると牛たちの楽園へと変わります。
放牧された牛たちは草を食べることによって、スキー場の草刈りを担っています。
この日もムシャムシャと草を食べていました。
ここの牛ちゃんたちは見ていると寄ってくることもあり、
地元の子どもたちにも愛されています。
食いしん坊の私はよからぬことばかり考えてしまいます。
この牛ちゃんたちの運命はいかに……。
夏のスキー場には、この時期にだけ見られる意外な光景がありました。
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長坂風子 ながさか・ふうこ
愛知県生まれ。大学卒業後、映像制作会社に勤務。地域の“今”を残したいと思い、岐阜県白川村に移住。好きなことは、映画を観ること、美味しいものを食べること。
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私の住む京丹後市久美浜町のシンボルとなっている動物(?!)はなんと、
幻の生き物「龍」です。
鎌倉時代に時宗の開祖である一遍上人が、
くみのはまで雨乞いの念仏踊りを踊った際、
海面から巨大な龍が現れ、天に昇っていったという伝説が残されています。
これにちなんだまちのゆるキャラ「くりゅうくん」や、
観光スポットの稲葉本家には龍のロボット、
神社からマンホールまで、至る所で龍を見つけることができます。
久美浜湾では毎年〈京丹後市ドラゴンカヌー選手権大会~メロンカップ~〉が開催され、
3000人を超える来場者で盛り上がります。
ほかにも、このまちには龍にまつわるモノコトがた〜くさん。
お越しの際はぜひ龍を探してみてください!
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藤原可苗 ふじわら・かなえ
平成元年生まれ。京都市内でwebデザイナーとして勤務したのち地元の丹後地方へUターン。2016年7月から京丹後市の地域おこし協力隊久美浜町担当として着任。フリーランスのweb・グラフィックデザイナーとしても活動中。趣味は民俗学とおじいちゃん採集。
隠岐の島には、ここにしかいない生き物がいます。
例えばオキノウサギ。
例えばオキサンショウウオ。
例えばオキマイマイ。
しかし、名前をよく聞く割に見ることは少ないのが現実。
島民にとってもっと身近な動物は、放牧されている牛だと思います。
車で走っていると突如として牛たちが現れて、
初めて隠岐を訪れたときには、感動してはしゃいだことを今でも鮮明に覚えています。
のんびりまったりと。
食べて、寝て、咀嚼して。
自由気ままに生きている姿を見ると、肩の力が抜けます。
ただ、この子が食用のお肉になっていくのかしら……と思うと切ない。
命をいただいていることを、こうして近くで感じられる暮らしは大切だなぁと思いつつ、
感謝の想いを馳せるのです。
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五十嵐杏美 いがらし・あみ
平成2年生まれ。元ギャルの島ガール。2017年3月末、東京から島根県隠岐の島町へ移住し、現在は地域おこし協力隊として活動中。移住のテーマは、【自然との共生】と【丁寧な暮らし】。四季の移ろいの中で豊かに生きる術を学び中。また、自分らしく生きることを探求するためにヨガとアーユルヴェーダを学んでおり、同時に広める活動も行っている。
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