連載
posted:2015.4.3 from:大分県竹田市 genre:食・グルメ
〈 この連載・企画は… 〉
地域ごとにさまざまな郷土料理がありますが、なかなか食べないし、伝えられていない。
コロカルはそれをちょっと心配してました。そんなときに郷土料理を後世に伝える全集が編集部で話題になり。
これを教科書に、いろんな人ともつながって、郷土料理を身近にする連載をしよう!ということに。
料理人・後藤しおりさんがアレンジした、家庭でおいしくカンタンに作れる郷土料理を、都道府県別に紹介していきます!
profile
Shiori Goto
後藤しおり
ごとう・しおり●実家は福島県で寿司屋を営む。ブータン料理店、野菜料理店などを経て、2012年7月に独立。世田谷を拠点にケータリング、ロケ弁、出張料理人として活動。不定期でアトリエでイベントなども行う。
http://gotoshiori.com/
photographer profile
Tetsuka Tsurusaki
津留崎徹花
つるさき・てつか●フォトグラファー。東京生まれ。『anan』『Hanako』など女性誌を中心に活躍。週末は自然豊かな暮らしを求めて、郊外の古民家を探訪中。コロカルで『美味しいアルバム』も連載中。
writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県生まれ。コロカル編集部編集担当。好きな郷土料理は宮城県亘理町のはらこめし。
https://twitter.com/akiko_saito
クリエイターが集まり、
ていねいなくらしを実践している家、「オフホワイトハウス」。
ここを料理人・後藤しおりが訪ね、
竹田のくらしに根付く、くらしのヒントをお届けします!
さてさて、いよいよ「オフホワイトハウス」で竹田のしいたけを
使ったフルコース制作に取り掛かりましょう!
助っ人にかけつけてくれたのは、竹田のおかあさんたち。
鬼に金棒です。竹田の「道の駅」に行って、地元の食材を調達しました。
道の駅に行くと、「これ予約しておいたよ!」
と、巨大な自然薯を手渡されました!
ずっしりと重い、1メートルを超える自然薯。
こんなに立派な自然薯は見たことがありません。
お値段は5000円あまり。
それでは家に戻って調理開始!
こちらが竹田のおたすけ隊、オフホワイトハウスがある久住町に
住むおかあさんたち。
竹田で生まれ育った方もいれば
隣町からお嫁に来た方もいて、
でもみんな仲が良くてうらやましいご近所さんたち。
九州の郷土食をしおりさんが実践で教わります!
Page 2
「普段は戻すのに6〜8時間しかかけていなかったのでびっくり!
じっくり、ふっくら戻してから使用するのですね。
戻すときは、20分ほど水につけたあとに一度水を取り替えてください。
そうすると臭みがなくなって、戻し汁もおいしくいただけます。
お水もおいしいものを使ってくださいね」(しおりさん)
「干ししいたけは干すことで、食感も全く別物になります。
そこもおいさの秘訣ですね。戻し汁は昆布だしと割って
炊き込みご飯や味噌汁のだしにしたり、炊きものに使ったりとても万能です。
捨てたらもったいない!」(しおりさん)
「干ししいたけを戻して、丸ごと揚げて南蛮酢につけた
干ししいたけの南蛮漬けも教わりました。真似します!」(しおりさん)
お豆腐やさん直伝! できたてのおからで作る「おからボール」。
しいたけの薄切りを入れて旨みもたっぷり。
おからが大好きなしおりさん、おから料理を作るコツは?
「とにかく新鮮なおからを使うこと! 火を通さず、
そのままで充分おいしいおからを使ってください。
おからボールは、油が低温のうちから揚げるとバラバラに
崩れてしまうので、少し高めの中温で揚げると綺麗に仕上がります」
(しおりさん)
味見もバッチリ。
それでは、さきほど道の駅で仕入れた巨大自然薯に取り掛かりましょうか。
「粘りが強すぎて、よっぽど慣れていないとすりこぎが回らないほど。
それだけにとてもおいしく、味が濃かったです!」(しおりさん)
こちらは干ししいたけを使った煮物。
「少ない煮汁でさっと煮るのがコツ。
煮過ぎないので、ひとつひとつの素材の味がしっかり残ります」(しおりさん)
それでは次回、ついに実食です!
Information
KIRINくらしの劇場 オフホワイトハウス
自分らしい、“ていねいなくらし”って何だろう?
それが知りたくて、“くらしのまんなか”に家をつくりました。
場所は、大分県竹田市。
見た目だけではない、実際にくらせる家。
その家は、雄大な自然と、あたたかい人々に囲まれていて、
一風変わったハトの家族が住んでいます。
そして、“ていねいなくらし”に役立つヒントがたくさんあります。
Feature 特集記事&おすすめ記事