自然が生んだ奇跡の造形 「阿波の土柱」

「土柱」とは、土塔、雨裂天然溝とも呼ばれ、様々な地質的、気候的な特殊条件によって
地形が柱状に造成されたもの。
徳島県阿波市で見られる「阿波の土柱」は、
130万年前の扇状地形が風雨による侵食と崩壊を繰り返す中で、
それを免れた抵抗力の強い礫層や硬い岩盤が柱状に残り、現在のかたちになりました。
世界的にも稀な地形である土柱の中でも「阿波の土柱」は、
昭和9年には国の天然記念物に指定され、世界三大土柱のひとつでもあるのです。

真上から見下ろす波濤嶽(はとうがたけ)、柵も何も遮るものがないので落下注意!

阿波の土柱は小高い丘陵地にそれぞれに名前のついた大小5つの土柱群が点在しています。
その中でも最も規模が大きく、圧巻なのが「波濤嶽(はとうがだけ)」。
高さ約50メートル幅90メートルの剥き出しの崖地に、
ふたつとして同型のものはない土の造形が林立しています。
夜間は年中ライトアップされているので、
夜まで滞在して暗転後の幻想的な土柱の舞台も同時に楽しむのがおすすめです。

ライトアップされた波濤嶽、闇夜に浮かぶ土の巨大造形。

土柱のもうひとつの魅力が、各土柱間を縫うように整備されたショートトレイル。
コース脇には、驚くほど多様な植物が生い茂り、季節ごとの草花で彩られています。
最高地点にある展望台まで行けば、
波濤嶽とその向こうに見える吉野川が同時に眺めることができて、なんとも壮観!
ぜひ立ち寄ってみてください。

遠くに望むのは「四国三郎」とも呼ばれる一級河川吉野川です。

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