国宝 青井阿蘇神社 文化苑

いくつもの奇跡と地元住民の熱意で 復古・開苑!

人吉市にある青井阿蘇神社が、国宝に指定されたのは平成20年の6月。
熊本県に現存するものとして初めて国宝に指定され、
地元をはじめ、県民全体が盛り上がりを見せる中、
ある壮大なプロジェクトが動きはじめていました。

それが、平成22年10月に復古・開苑を果たした『文化苑』です。
ここは平安初期から明治時代にいたる約千百年もの間、
青井大宮司家所有の屋敷であったところ。諸事情により大正10年頃に売却され、
約90年もの間、民間所有の土地・建物として管理されていました。

そして、国宝指定を機に神社へと返還され、青井阿蘇神社本来の姿に復古。
主屋、土蔵、物見、付属住宅、門は、奇跡的に江戸時代に建造されたまま残されていたため、
地元住民の協力によって大規模な清掃、整備が行われました。

西南戦争中時の薩摩軍による刀傷が柱に残る「敬称殿」。江戸中期の建造物。

その中、草が生い茂っていた庭の手入れをすると、
日本最古と推測される枯山水の古庭園が姿を見せ、
主屋の荷物を整理すると江戸中期の茶室が現れるなど、
歴史的、文化的発見が次々とされたのです。
そんな開苑までのエピソードを、語り部に聞きながら見学すると、
悠久の歴史・文化をとても身近に感じられるひとときを過ごせます。