odekake
posted:2013.7.11 from:鳥取県 genre:旅行
〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
editor’s profile
Kaori Ezawa
江澤香織
えざわ・かおり●神奈川生まれ、東京在住。フリーライター。友人に誘われふらっと訪ねた鳥取の旅で、 その良さに感動し、以後、山陰と深く関わることに。「山陰旅行 クラフト+食めぐり」(マイナビ)著者。 食、旅、クラフト等を通じて、日本文化とものづくりを応援。
credit
撮影:上原朋也
取材協力:鳥取県
鳥取市内の中心地、駅から県庁のほうへまっすぐ向かう商店街の途中、
真ん中辺りを小さな川が流れています。
程よく自然が残され、川の辺をぶらぶら歩くにも気持ちいいところ。
その川沿いに並ぶ、黄緑色に塗られた建物の2階に
おいしいベーグルを食べられるカフェがあります。
建物脇にある、目立たない細い階段を上がると、大きなフクロウの木彫りがお出迎え。
扉の向こうのガラス越しに、お行儀良くベーグルが並んでいるのが見えます。
店名「森の生活者」は、
店主が大好きなヘンリー・デイビット・ソローの本「孤独の愉しみ方」
のサブタイトルから取りました。
本の内容に共感したこと、
自然を感じさせる店名にしたかったこと、
そして店主の名前にも“森”がつくことから、
この名前になりました。
元々パンが好きでパン屋で働いていたという店主。
鳥取にはベーグル屋さんがなかったからと、ベーグルに絞ったお店をすることに。
全粒粉のシンプルなベーグルから、くるみ、クランベリー、ブルーベリー、
あんバターやクリームチーズの挟まったもの、
ハム、チーズを挟んだクロックムッシュなど食事系のものなど
さまざまな種類があります。
表面はサクサク、中はもっちりふかふかで軽い食感のベーグルです。
飲み物にもこだわり、コーヒーは神戸のお気に入りの豆を使って、
ハンドドリップで一杯一杯丁寧に淹れています。
テイクアウトもできますが、
店内の窓際のカウンターテーブルに座ると、
川の流れとのどかな散歩道を見渡すことができて、なかなか良い気分です。
冬は雪景色、春は桜並木を眺めることができます。
店内には古い本棚があり、店主の趣味で集まった本がずらっと並んでいて、
自由に閲覧できます。
ひとりで訪ねても気兼ねすることなく、ゆったりと寛いで過ごせます。
やりたいことがまだまだいっぱい、という店主。
近所の仲良しカフェや雑貨屋さんと共同で「森鳥カルン」という
楽しいフリーペーパーを作ったり、
駅前の商店街で月に1度行われる朝市「お袋市」などのイベントに参加したり。
まちの中に人と人との緩やかなよいつながりがあって、
日常的に楽しめるような、
普段の暮らしに根づいたイベントを開催できたら嬉しい、とのこと。
これからも色々楽しいことを計画中だそうです。
information
ベーグル喫茶 森の生活者
住所 鳥取県鳥取市弥生町103-2F
TEL 0857-50-1170
営業時間 9:00〜18:00 火曜休
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