塩釜で人とアートをつなげる アートギャラリー「birdo space」

人が主体となり地域から発信していく場所。

宮城県の港町、仙台市から電車で
20分ほどの塩釜市にあるbirdo space。
塩釜と北米を拠点に活動するビルド・フルーガスを
主宰する高田彩さんが運営するギャラリースペースです。

高田さんは塩釜の出身。カナダの美術大学で
アートマネージメントについて学び、帰国後の2006年に
地元塩釜でビルドスペースをオープン。

「都市機能に頼らず、様々なコミュニティーが
独自の動きを生み出し、その地域を豊かにしている
カナダの街の在り方を参考に、実験的にも、
塩釜のような小さな街だからこそ出来る、
人が主体となれる場づくりを行いたいと、
ビルド・フルーガスというプロジェクトを始動しました。

カナダの魅力は、自分たちの生きる環境を形作っている
という意識と誇りをもった人々が溢れているところ。
私も地元塩釜で、まずは自分がそのような意識を
もって行動していかなくてはと考えています。」(高田さん)

大切なのは、どこでやるかではなく、何をするかということ。
実家の一角を使って、ギャラリーをオープンした高田さん。
カナダのアーティストを招いて滞在制作を行ったり、
現代アートの展示、ワークショップ、ライブなど、国内外から
来る人々を巻き込んで、様々なイベントを打ち出してきました。

「若い頃、エキサイティングなことは
大都市で起こるんだと思っていました。
でもカナダでみた光景は、その地の人々が想い描くことを
自ら形づくり、活き活きと地域から発信していたんですね。
そのような人の動きをみて、
人の原動力や価値を再確認しました。」(高田さん)

東日本大震災では、birdo spaceも被災。
浸水したギャラリーを片付けながら、
高田さんは「地域の一員として、自分たちが
できること(つまり芸術活動)で、被災者の助けがしたい」と思いたち、
気分転換の機会にと、避難所や保育所でアニメを上映したり、
子どもたちを対象とした
出張ワークショップ「飛びだすビルド!」を頻繁に行うように。
そんな活動から、ますます地元との繋がりを強めていきました。

birdo spaceに普段訪れるお客様は、宮城県内のカルチャー
好きから県外の方まで。グラフィックやイラストの展示から
即興音楽ライブ、映像作品上映など、地元密着型でありつつ、
前衛的な作品も展示し、普段アートに触れる機会が少ない人
にも創造性の豊さを伝えているんです。
ぜひ塩釜を訪れたら、アートとコミュニティのつながりとなる
birdo spaceに立ち寄ってみてください。

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