仙台の土と釉薬で作られる陶器に 魅せられる。300年の歴史を持つ 「堤焼乾馬窯」

親子で仙台の伝統の灯火を守る窯元。

300年以上の歴史を持つ陶器「堤焼」は、仙台を代表する工芸品。
そのルーツは江戸・元禄年間にさかのぼります。
仙台で採れる粘土を使用し、地元の岩石や籾殻の灰を釉薬とする、
素朴で力強い焼き物です。
特色は、鉄釉(鉄分を含む黒い釉薬)に
海鼠(なまこ)の色が流れ出したような色合い。
すべてが手作業で作られ、焼きの具合によっても
釉薬の表情がそれぞれ異なるのが魅力です。
その粗さを含んだ美しさは、昭和初期に窯場の
堤町を訪れた民藝の父・柳宗悦にも
東北を代表する民窯として注目されたほど。

しかし、300年の歴史を持ち、最盛期には30軒を数えた堤焼も、
現在作り続けているのはこの「堤焼乾馬窯」さんだけになってしまいました。
名前の由来になった堤町から自然豊かな泉区丸田沢に拠点を移し、
4代目の乾馬さん、その長男の久馬さん、次男の和馬さんの3人で
仙台の伝統の灯火を絶やさぬよう守り続けています。

堤焼乾馬窯では、見学や購入のほか、
手造り体験(要予約)ができます。
ぜひ、お気に入りの堤焼を見つけてみてください。