colocal コロカル マガジンハウス Local Network Magazine

連載の一覧 記事の検索・都道府県ごとの一覧
記事のカテゴリー

odekake

戦前のアンティーク瀬戸物を
お手頃価格で。石巻のランドマーク
「復興ステーション観慶丸」

おでかけコロカル|宮城編

posted:2013.7.10   from:宮城県石巻市  genre:旅行

〈 おでかけコロカルとは… 〉  一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。

profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

コロカルニュース担当。宮城県出身。青山ブックセンター六本木店などもろもろを経て現在フリーランスのライター/エディター。好きな宮城県のおやつは蔵王のたまごぷりん。

戦前の瀬戸物と、復興グッズのお店

石巻中央エリアでひときわ目を惹く、
タイル貼りの洋風建築「旧観慶丸商店」。
震災後、津波の被害によって営業できない状態でしたが、
ここがいま「復興ステーション」として活動を再開。
戦前の貴重な瀬戸物と、復興グッズのショップとして営業中です。

もともと、この建物は、80年前に建てられた石巻初の百貨店でした。
戦津波の被害によって一階部分が浸水したところを、
地元のスポーツ店「スポーツショップマツムラ」の松村さんが
立ち上がり、ボランティアの皆さんのご協力のもと、大修復を行いました。
そして2012年の夏、復活を遂げたのです。

ショップで販売されているのは、明治〜大正〜昭和初期
に作られた陶器、陶磁器、瀬戸物たち。いずれもピカピカの新品です。
かつて石巻には沢山の旅館があり、そこで使われるために
佐賀の有田や石川の九谷といった遠い地から
藁に包まれて沢山の瀬戸物が運ばれてきました。
旧観慶丸商店の倉庫には当時の、藁に包まれたままの在庫が
大量に残っており、それらをすごく手頃なお値段(2個で500円など)
で販売しているのです。

また、仮設住宅で暮らすお母さんたちが作った復興グッズも
販売されています。これは着物から作られた洋服。
石巻のお母さんたちは、もともと網を編んだりする技を持ちあわせて
いたり、ものすごくスキルが高いのだそう。さすがです。
などなど、「復興ステーション観慶丸」では、
石巻のさまざまな面を垣間見ることができます。

information

map

復興ステーション観慶丸

住所 宮城県石巻市中央2-8-1
営業時間 10:00~18:00
火曜休
お問い合わせ先 「特定非営利活動法人 石巻スポーツ振興サポートセンター」
TEL&FAX:0225-96-4334
http://www.i-support.or.jp/

Feature  特集記事&おすすめ記事

Tags  この記事のタグ