お客さんに絶えず味を確認する店主
いまや麻婆麺が看板メニューになっていますが、もともとはつけ麺で人気が出たお店。
煮干しやかつお節などでスープをとったつけ汁は、酸味がほどよく効いたあっさり味。
そこにシャキシャキのもやしと細切りにしたチャーシューがたっぷり入っていて、
ストレート細麺はつるつると喉越しがよく、これまたいくらでも食べられそう。
食べ盛りの学生などは、3玉(約540グラム)を余裕で食べてしまうのだとか。
しかしながらつけ麺も、オープン当初は麻婆麺と同様にほとんど見向きもされなかった“苦労人”。
つけ汁を麺にぶっかけて食べる人や、
お腹が冷えるからと食べたがる子どもを制する母親がいたりなど、
知らないがゆえになかなか理解してもらえなかった時代があったそうです。
行列の絶えないお店になった今でこそ笑い話になっているものの、
新しい味やスタイルを浸透させることがいかに難しいかを物語っています。

ブームになる前から提供し続けてきた、「つけめん」1.5玉830円(1玉は750円)。濃厚なごまだれとラー油の効いた「つけ・ごまだれ」780円も人気。最初は、醤油味のつけ麺で食べて、途中からごまだれを入れて“味変”するのもおすすめ。
「お父さんは『こんな味でいいのかな?』ってお客さんによく質問するんです。
お客さんの要望をなんでも聞くものだから、
お客さんも遠慮せずになんでも言ってくるんですよ(笑)」(郁子さん)
こだわりをしっかり持ちながら、食べる人のことを第一に考えてきたからこそ、
麻婆麺やつけ麺を地域に根づかせて、愛されるお店になったのでしょう。
「常連のお客さんが、友だちをうちの店に連れてきてくれたりするじゃないですか。
初めて来た友だちが、ひと口食べて『おっ、うめ!』と言うのを見て、
連れてきた人が『な!』って短く答える、あの会話が一番好きなんです」(郁子さん)
バラエティに富んだ新潟のラーメン文化を垣間見ることのできる〈まるしん〉。
おひとりでももちろん、友だちと連れ立ってでも、行ってみてください!

優しく真摯な人柄がにじみ出ている小田 隆さんと、ほがらかな郁子さん。「うちのメニューのなかでは、実を言うと担々麺が一番好き」と言う郁子さん。つけ麺、麻婆麺に続くブームは、担々麺!?
information
ラーメン工房 まるしん
住所:新潟市江南区早通5-1-2
TEL:025-381-8649
営業時間:11:00~14:00、17:30~19:30L.O(木曜・日曜は昼のみ)
定休日:月曜、第3火曜
駐車場:あり
