元はサラリーマンだった店主の水山さんは、
歳をとってからの目標としていたジャズ喫茶を、
偶然舞い込んできた物件に背中を押されるように1997年、本町でオープンします。
最初は飲み屋としても営業していた「音楽を聴いてもらえないのが苦痛で」、
のちにジャズを聴かせる店づくりを追求。
駅前の大門地区に移転した現在は、カジュアルなジャズ喫茶・バーとしての空間をメインに、
ジャズ文化の奥深さと魅力を伝え続けています。

マスターの水山一嗣さん。「好きなことしかできないんです」と語る笑顔に滲む渋い魅力のファンも多い。
高校生の頃から、ジャズに詳しい叔父さんに勧められて
知識から入るかたちで聴き出したという水山一嗣さん。
しかし、当時は叔父のジャズにまつわるうんちくもわからず、
その良さが全然わからなかったそう。
「それでも聴き続けているうち、ある時突然気づくことがあったんです。
ジャズって、何百回聞いたレコードにも新たな発見があるのがおもしろい。
永遠にわかりきらないから、今日もレコードをかけるんです。飽きることがないですね」

水山さんがサラリーマン時代、全国のジャズ喫茶を回って集めたという貴重なマッチコレクション。
ジャズのまちとしての文化をつなぐ
お店と並行して、中学生の頃から遊び場で、その昔は花街として栄えた
大門地区の活性化にも力を注ぐ水山さんは〈音楽の街はこだて実行委員会〉の代表を務め、
今年15年目を迎える〈大門ジャズフェスティバル〉の運営も担当。
道内はもちろん、第一線で活躍するジャズプレイヤーの函館ライブも手がけ、
音楽でまちに多くの人を呼び寄せています。
「ジャズをこのまちに根づかせたいという思いはあります。
店でかけているアルバムを気に入ったお客さんが
タイトルやプレイヤーをメモしてレコード店で探して買ってくれることがある。
お店ってそんな出会いの場所でもありますよね」

さりげない看板の文字がオシャレ。実はもうひとつの看板「JAZZ」のほうが大きいので、それを店名と思っているタクシーの運転手さんもいるとか。
Leafにまつわる、ある物語をひとつ。
以前は蕎麦屋だったという現在の建物に出会ったときから、
なぜか落ち着ける空間なのを不思議に思っていた水山さん。
移転後に訪れた母親がなぜか驚いているので理由を聞くと、
なんと水山さんのお祖父さんが、まったく同じ場所で洋品店を営んでいたのだそう。
「そういう話は信じないタイプだけど、さすがに、
じいちゃんに呼ばれたんだなって思いましたね」

「全国的にも、JAZZって看板出しているのはうちだけだと思いますよ」
と笑う水山さん。ジャズへの思いとこだわり、
そしてさりげなく光るセンスが詰まったjazz spot Leafで、
敷居が高いと思われがちなジャズ喫茶のイメージを一歩越えて、
このまちならではのジャズ文化のドアを開けてみませんか。
information
jazz spot Leaf
住所:函館市松風町8−19
TEL:0138-27-4122
営業時間:Day time11:30〜17:00、Bar time19:00〜24:00(チャージ500円)
定休日:第1・第3月曜(祝日の場合は翌日休)、ほか不定休
駐車場:あり
