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posted:2015.8.31 from:栃木県芳賀郡益子町 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
北村恵子さんがディレクターをつとめる、
「インディゴこけし」などを手がける
BEAMSのブランド、「〈fennica〉」。
2015年9月13日(日)から28日(月)にかけて、
栃木県益子町で行われる「土祭」にて、この「〈fennica〉」の
ポップアップショップが出店します。
会場は、「濱田庄司記念益子参考館」。
ここは、陶芸家の濱田庄司が、作品のために参考とした品々を、
一般の人々にも「参考」にしてほしいという意図で開設された美術館。
土祭会期中は、展示のほか、
〈fennica〉が復刻した「HAMADAセット」を販売します。
濱田庄司のコレクションにあるメキシコの木製玩具とラグマットを、
メキシコ・オアハカ州の工房に依頼し、復刻製作したもの。
これは、1960年代に濱田庄司がメキシコで手に入れた木製玩具の中にあったもので、
当時の制作方法で復刻しました。
「動物玩具は子供のオモチャだったため、素朴な作りや意匠、
大らかさが感じられる素晴らしいものです。
また、現在では使用されることの少ないアニリン染料の為、
経年変化もあり使うごとに味わいがあります」(〈fennica〉)
ほか、〈fennica〉ショップでは、遠刈田系伝統こけしで知られる「仙台木地製作所」が
メキシコをイメージして製作したこけしや、
古くからメキシコに伝わるエキパルチェア、
「OAXACA」のウエアや雑貨を販売します。
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また、2015年9月20日(日)には、
南山大学教授の濱田琢司氏を講師に迎え、
濱田庄司が集めた中南米の工芸品について、
資料を基に旅の経路や当時の状況を探るトーク「濱田庄司と中南米の民藝」を開催。
このトークでは、北村恵子さんを交え、
メキシコ工芸の現在について語ります。
ちなみに会場の「濱田邸長屋門」は、1850年頃の茅葺屋根の建物。
濱田庄司が地元名士の住居を気に入って買い受け、
1942年に移築して多くの客人をもてなしていた空間です。
バーナード・リーチが来日の際に使用し、
濱田庄司もそこで共に仕事をしていたのだそう。
会場を見るのも楽しみのひとつです。
詳細は土祭Webサイトにて。
■Traveling fennica shop at 濱田庄司記念益子参考館
「濱田庄司とメキシコの民藝」
日時:2015年9月19日(土)~23日(水/祝)10:00~17:00
会場:濱田邸長屋門 ※益子参考館入り口横
■益子参考館企画展示セミナー&トーク「濱田庄司と中南米の民藝」
日時:2015年9月20日(日)13:00~15:00
会場:濱田庄司記念益子参考館 上ん台 ※入館料が必要です。
講師:濱田琢司(南山大学日本文化学科教授)
トーク|北村恵子(BEAMS fennicaディレクター)
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