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〈博物館でお花見を〉
春のトーハクで
一足早いお花見はいかが?

コロカルニュース

posted:2018.2.21   from:東京都台東区  genre:アート・デザイン・建築

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Yu Miyakoshi

宮越裕生

みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。

国宝で楽しむお花見はいかが?
東京国立博物館で桜にちなんだ名品展開催

桜の開花が待ち遠しい今日このごろ。
東京の開花予想は3月下旬ごろだそうですが、
トーハクこと〈東京国立博物館〉では2018年3月13日(火)から
桜にちなんだ名品展『博物館でお花見を』がスタート! 
一足早くお花見が楽しめます。

本展には、国宝『花下遊楽図屏風』や
重要文化財『厩図屏風(うまやずびょうぶ)』などなど、
桜が描かれた素晴らしい作品がたくさん。
また、桜が開花すれば、庭園で約10種類の桜が見られます。

庭園風景

重要文化財『厩図屏風(うまやずびょうぶ)』(部分)室町時代・16世紀 本館3室にて3月20日(火)から展示。馬たちの繋がれた厩の庭先には満開の桜の花が。桜を見上げるかのような鶴の姿にも注目です。

下の絵は、江戸時代に描かれた国宝『花下遊楽図屏風』(部分)。
満開の桜の下で、歌舞音曲の宴を楽しむ人々の姿が描かれています。
日本の人は、昔からお花見を楽しんでいたんですね!

国宝『花下遊楽図屏風』(部分) 狩野長信 筆 江戸時代・17世紀 本館2室(国宝室)

『観桜図屏風(かんおうずびょうぶ)』(部分)住吉具慶 筆 江戸時代・17世紀 西脇健治氏寄贈 本館7室で3月20日(火)から展示。『伊勢物語』第八十二段「渚(なぎさ)の院(いん)」の一場面。狩りに出掛けた先で花見に興じる惟喬(これたか)親王らを描きます。

『吉野山蒔絵棚(よしのやままきえたな)』江戸時代・19世紀 本館8室で展示。全面に桜花爛漫の山水を描き、平安時代からの桜の名所、吉野山を表現しています。

『嵐山春景(あらしやましゅんけい)』塩川文麟 筆 明治6年(1873) 塩川文麟氏 寄贈 本館18室で3月20日(火)から展示。手前に桂川が流れ、山の斜面に満開の桜が描かれています。嵐山は、平安時代以来の桜の名所の一つです。

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展示を楽しんだ後は、庭園を散策!

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3月13日(火)~5月20日(日)は、トーハク自慢の庭園が期間限定で開放されます。
ぜひ見たいのは、桜のライトアップ。
夜の庭園に桜が浮かび上がる、幽玄な景色が見られます。
桜のライトアップは3月30日(金)、3月31日(土)、
4月6日(金)、4月7日(土)の4日間限定です。

また、庭園には〈さくらカフェ〉がオープン!
展示室で桜の作品を見たあとは、お庭をゆっくり散策したいですね。

さらに期間中は、京都・嵐山の満開の桜に宿る
神々が舞う春の能〈トーハク能「嵐山」〉や
〈桜の根付作り〉ワークショップ、〈東京・春・音楽祭〉の参加アーティストによる
ミニコンサートなどなど、イベントが目白押し!
詳しくは公式サイトをチェックしてみてくださいね。

information

map

博物館でお花見を

会期:2018年3月13日(火)~4月8日(日) ※庭園の開放期間は5月20日(日)まで 

会場:東京国立博物館

住所:東京都台東区上野公園13-9

時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)※金・土曜は21:00まで、4月1日(日)・8日(日)は18:00まで。

休館日:3月19日(月)

入場料:一般620円(520円)/大学生410円(310円)※括弧内は20名以上の団体料金

※本料金で『アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝』展(~3月18日)もご覧いただけます。

※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。

※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。

※子ども(高校生以下および満18歳未満)と一緒に来館した方(子ども1名につき同伴者2名まで)は、団体料金で観覧できます。

TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)

Web:東京国立博物館 Facebook 東京・春・音楽祭

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