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posted:2017.12.16 from:山形県東根市 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
2017年12月1日(金)〜25日(月)、山形県東根市の〈まなびあテラス〉にて、
ビジュアルデザインスタジオ〈WOW(わう)〉による
『POPPO(ぽっぽ)』展が開催されています。
本展では、東北地方に伝わる「こけし」や「お鷹ぽっぽ」といった郷土玩具を
デジタルアートを通して体験できます。
『YADORU』は、こどもの成長や心身回復、五穀豊穣を願い、
山の神と繋がる縁起物としてつくられてきた「こけし」をモチーフにした作品。
こけしに、世代を超えて願われてきた思いを映しだします。
なんと、鑑賞者の顔がこけしになるというしかけも。
これはユニークですねー!
こちらは「お鷹ぽっぽ」をはじめとする笹野一刀彫という
木彫玩具をテーマにした体験型インスタレーション『ぽっぽの森』。
お鷹ぽっぽは山形県米沢市笹野地区に伝わる木彫りの郷土玩具です。
「ぽっぽ」には、アイヌ語で玩具という意味があるのだそう。
笹野一刀彫には、弾力性があり、色が白く絵つけに適した「コシアブラ」の木が使われます。
本作では、コシアブラの木に見立てたマグネットを壁に積み重ねていくと、
森のなかからさまざまな鳥たちがやってきます。
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こちらは木を削りだす「ろくろ」をモチーフにしたインタラクティブ作品『ROKURO』。
映像にふれることでろくろ挽きや絵つけを体験することができます。
WOWは、仙台で誕生し東京・仙台・ロンドンに拠点を置くビジュアルデザインスタジオ。
今回の展示では「伝統的な世界観を現代の技術で表現するには?」
「私たちがいま、郷土玩具で遊ぶとしたら?」というテーマに挑戦したのだそう。
そこには、普段とはちょっと違う角度で、郷土玩具の世界に触れることが
東北に伝わる文化の奥深さを再発見するきっかけとなったら……
という思いが込められています。
小さなお子さんから大人まで一緒に楽しめる展示です。ぜひチェックしてみてくださいね。
information
WOW『POPPO』展
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