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〈TOKYO数寄フェス2017〉
日比野克彦さんら
アーティストたちが
上野の景色を一変!

コロカルニュース

posted:2017.11.16   from:東京都台東区  genre:アート・デザイン・建築

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Yu Miyakoshi

宮越裕生

みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。

(c) Shinji Omaki 撮影:椎木静寧

2017年11月10日(金)~ 11月19日(日)まで、
東京・上野恩賜公園と谷中エリアにて
〈TOKYO数寄フェス2017〉が開催されています。

これは、2016年に開催され32万人が訪れたフェスティバル。
美術館や芸術大学、音楽ホールなど、さまざまな文化施設が集まる
上野恩賜公園と谷中エリアを舞台に、
展示やワークショップ、コンサートなどが行われます。

参加作家/団体は、日比野克彦さん、大巻伸嗣さん、小沢剛さん、
小沢剛さん、海部陽介さん、石川仁さん、橋本和幸さん、
東京藝術大学、パリ国立高等美術学校などなど。
ディレクターは東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授
/アーツ前橋館長の住友文彦さんです。

TOKYO数寄フェスで上野のまちをめぐろう!

ぜひ見ておきたいのは、大巻伸嗣さんによる大型インスタレーション『プラネテス ー私が生きたようにそれらも生き、私がいなくなったようにそれらもいなくなったー』。

大巻伸嗣『プラネテス ー私が生きたようにそれらも生き、私がいなくなったようにそれらもいなくなったー』展示場所:上野公園噴水前広場

上野公園ができる以前、この場所一帯に立ち並んでいた寛永寺の仏閣をモチーフに、
かつてそこに存在したものや時間、空間、記憶の連鎖を表しています。

日没後から20時まで不忍の池を彩るのは、
鈴木太朗さんと空間演出研究所による『ミナモミラー』。
不忍のボート池全周と池に浮遊するオブジェをLEDライトの淡く柔らかい光が囲みます。

11月19日(日)11時からは、上野恩賜公園 ボート場にて
アーティストの日比野克彦さん、人類学者の海部陽介さん、探検家の⽯川仁さんによる
葦舟(あしぶね)『TANeFUNe』の進水式が行われます。

なんと、11月10日~11月18日に実施されるワークショップでつくった舟を浮かべるのだそう。
これは気になりますね!

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迷路のような路地のまち、谷中をアート探検!

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迷路のような路地のまち、谷中をアート探検!

東京の下町風情が残る谷中エリアでは、
東京藝術大学とパリ国立高等美術学校による谷中アートプロジェクト
〈The Whole and The Part / 全体と部分〉を開催。

明治・大正の頃からつい最近まで使われていた住居に、
両大学の教員と学生がユニットを組み、作品を展示します。

〈The Whole and The Part / 全体と部分〉の展示時間は11:00から17:00まで。
詳しい場所などはこちらから。

また、谷中界隈のギャラリーやお店、個人宅では
本フェスに合わせ〈谷中de茶ヌーボー〉を同時開催。
個性的お店が並ぶ谷中キッテ通りなどで、いろんな茶室を楽しめます。
くわしくはこちらから。

数寄フェスの「数寄(すき)」とは「好き」の同意語で、
風流・風雅に心を寄せることだそう。
近代日本美術の発展に大きな功績を残した思想家・岡倉天心が
茶の湯の文化を通して日本の文化芸術の精神を紹介した
『茶の本』のなかで語った言葉なのだとか。
本フェスディレクターの住友文彦さんは公式サイトにて次のように語っています。

「歴史の地層が積み重なり、ミュージアムや大学が集積している
この地に刻まれた時間の垂直軸に、横から揺さぶりをかけている者たちがいる。
それは展示室やアトリエを飛び出したアーティストたちである」

「かつてグローバル化の荒波が押し寄せた日本から、
独自の文化を発信した岡倉天心は茶の湯を取り上げた。その著作の中で、
“真の美はただ「不完全」を心の中に完成する人によってのみ見いだされる。

人生と芸術の力強いところはその発達の可能性に存し、
この「不完全」を真摯に静観してこそ、
東西相会して互いに慰めることができるであろう。”と
茶の湯が持つ国際性を強く主張した。

“数寄”という言葉に込められた創造性を今いちど噛みしめつつ、
ポストオリンピックの文化発信を考える時期がそろそろ来ている」
(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授/アーツ前橋館長 住友文彦さん)

上野は、西洋文化がどっと日本に入ってきた明治の頃から
芸術・文化の拠点として大事な役割をはたしてきたまち。
この機会に、ぜひお出かけになってみてくださいね。

information

map

TOKYO数寄フェス2017

会期:2017年11月10日(金)〜11月19日(日)

会場:上野恩賜公園(不忍池一帯、噴水前広場 ほか)、 東京国立博物館、

東京都美術館、東京文化会館、谷中地域ほか

住所:東京都台東区上野公園

参加アーティスト:大巻伸嗣、日比野克彦、海部陽介、石川仁、鈴木太朗、橋本和幸、東京藝術大学、パリ国立高等美術学校、小沢剛、照明探偵団、こぱんだウインズ ほか

ディレクター:住友文彦(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授・アーツ前橋館長)

主催:上野「文化の杜」新構想実行委員会、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)

Web:TOKYO数寄フェス2017 Facebook アートリンク上野ー谷中 上野「文化の杜」

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