連載
posted:2023.9.11 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島のなかでもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
https://homemakers.jp/
9月に入り、小豆島は一番暑いときと比べると、
ほんの少しだけ暑さが和らぎましたが、それでもまだまだ暑すぎる。
いったいこの暑さはいつまで続くんだろうか、暑い……ぼやきが止まらない。
秋が心底恋しい毎日です。
これだけ暑さがずっと続くと、人間だけでなく、野菜たちもへばってきます。
実をつける前に花が落ちてしまったり、抵抗する力がなく病気になって枯れてしまったり。
「夏野菜」と呼ばれていても、35度以上の日が何日も続き、
おまけに雨もほとんど降らない過酷な夏だと、元気に育つことができないんです。
8月の野菜栽培については、今後いろいろと考えていかないといけないなぁと思っています。
さて、これだけ暑くても元気に育っている野菜があります。
オクラとモロヘイヤです。
オクラとモロヘイヤは同じアオイ科に属しています。
オクラがアオイ科なのは知っていたのですが、
モロヘイヤも同じ科の野菜だったとはちょっと驚き。
葉っぱのかたちなどだいぶ違うんですけどね。
原産地はどちらもアフリカで(モロヘイヤはインド西部からアフリカと
広い範囲が原産とされています)、高温の環境に強い野菜たちです。
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このふたつの野菜を使ったオススメ料理があるので、今回はそれを紹介しますね。
「モロヘイヤとオクラのネバネバ丼」です!
料理の流れとしては、茹でる、切る、混ぜる、ごはんにのせる! と、
とてもシンプルなのですが、そもそもモロヘイヤってどこを食べるのか?
茎も食べられるのか? とか意外と知らなかったりするので、まずはそこからですね。
モロヘイヤってとってもおいしいのに、スーパーで売られていても、
なかなか選ばれない野菜なんじゃないでしょうか。
葉物野菜だと、小松菜や水菜のほうが使いやすいですもんね。
でも、もし今度見かけたらぜひ手にとってみてください。オクラと一緒に。
旬は夏(7〜9月頃)です!
モロヘイヤは、茎に葉がついた状態で売られているものが多いと思います。
私たちHOMEMAKERSでも、モロヘイヤを出荷するときには、
その状態でいくつかの茎を束にしてお送りしています。
食べられるのは、葉と柔らかい茎の部分。
葉をちぎります。穂先の小さな葉の部分はひとつひとつちぎらなくてもまとめてでOK。
細くて柔らかい茎も、適当な長さにカットしておきます。
指で摘んでみて、弾力がないような硬くて太い茎は落とします。
鍋でお湯を沸かし、塩を少し入れます。
塩を入れることで鮮やかな緑色の状態を保つことができます。
茎を先に入れて1分ほど、続いて葉っぱを入れて30秒ほど茹でたら、
ザルにあげて流水で冷やします。
オクラも同じお湯で茹でちゃいます。
茹でてから細かく切るので、ヘタを処理したり、塩をまぶして板ずりしたりはせずに、
さっと洗ったらそのまま茹でてしまいます(そのあたりはお好みで)。
1〜2分ほど茹でて、ザルにあげて流水で冷やします。
茹であがれば、あとは簡単。
オクラは厚さ2ミリくらいに輪切り。
モロヘイヤは細かく刻む。
それらに調味料をあわせて混ぜます。
オクラとモロヘイヤの割合は好みで大丈夫です。
調味料としては、最近私が好きなのは米みそ!
適量のみそを加えて混ぜるだけです。
それから定番の醤油&かつお節和えもおいしいですよね。
お肉や魚料理じゃなくても、「モロヘイヤとオクラのネバネバ丼」は
きっとテンションが上がるうれしいメニューになると思います。
暑い日の食卓の一品に、ぜひつくってみてくださいね。
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