連載
posted:2023.9.25 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島のなかでもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
https://homemakers.jp/
9月末というのに、まったく涼しくならず、
ぶぅぶぅ文句を言いながらなんとか日々を過ごしております。
そんな残暑厳しい今年の9月、わたくしまたひとつ歳を重ね、44歳となりました。
小豆島に引っ越してきたのは、33歳のとき。
あれから10年以上たち、当時の写真をたまたま見たりすると
「わたし若いなぁ……」と、年月を感じずにはいられない。
今年の春から娘が島の外に通学するようになり毎朝5時半起きの弁当づくり、
そして港への送迎。それに加えていつまでも続く蒸し暑さ。
最近は疲れてるな〜と感じたり、なんか体が重いな〜と感じたりすることが少し増えたような。
とにかく健やかな体で、動きまわっていたい!
そのためには体のメンテナンスが必須だなと。
行動を起こさないと何も変わらないぞ。
思い立って、小豆島の友人が運営する〈STEP sports community〉という
フィットネスジムに行ってみることにしました。
〈STEP sports community〉は、小豆島出身の坂本真一くんが
2022年10月にオープンした施設です。
坂本くんは、大学の体育学部で学び、2014年に小豆島に帰ってきてからは、
幼稚園・保育所で体操教室を開催したり、大人向けの運動指導を行ったりしてきました。
その指導を通じて、島のいろいろな人たちと出会うなかで「運動すること」に関して
多くの人が何かしらの不安を抱えていると感じたそう。
「運動したほうがいいことはわかっているけれど、何をしたらいいかわからない」
「テレビなどを見てやってはみたけれど、これでいいのかわからない」
など。
まさに私もそのひとりです(汗)。
まだまだこの先、元気に働き続けたい。それなりに力仕事もしたい。
歳とともに筋肉が減っていかないようにしたいけれど、何をしたらいいかわからない。
そういう人たちが、不安なく運動に取り組める場所として
〈STEP sports community〉が開かれました。
「活力ある小豆島であるために 健康づくりの面から貢献する」をモットーとして掲げています。
「体が資本」とよく言いますが、本当にその通りで、
体が元気じゃないと、この過酷な気候のなかで農作業なんてできないですからね。
フィットネスジムを開業するにあたり、数種類の器具を設置し、運動できる場所として、
大きな倉庫や工場などをいろいろと探したという坂本くん。
そんなときに出会ったのが、しばらく使われていなかった木造のそうめん工場。
島の真ん中あたりに位置する池田地区にあり、
多くの島民にとってアクセスしやすいこの場所に決めたそう。
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〈STEP sports community〉にある運動器具は、
軽い負荷で体を動かしやすくする、ストレッチに特化した器具がメイン。
「神経筋制御理論」という考え方を元に考案された器具だそうで、
軽い負荷で筋肉や関節を動かすことによって、脳と神経に刺激を与え、
体をスムーズに動かせるようにするもの。
筋肉モリモリの体になりたいという目的ではなくて、
軽やかに体を動かせるようにすることが目的。
私が訪れたときは、50〜60代の方たちがゆっくりとトレーニングされていました。
もしかして、私にとってはちょっともの足りないのかなぁと一瞬思いましたが、
そんなことはありませんでした。
重い負荷をかけなくても、自重(自分の重さ)だけで十分負荷をかけることはでき、
器具を使わないストレッチや簡単な筋トレの方法も教えてもらえて、
十分に汗をかいて帰ってきました。
その後、数日は筋肉痛……。
自分の体をメンテナンスすることってとても大切なことなのに、
どうしてもあと回しになってしまいがち。
自分の意思だけではどうしても続かないことでも、こうやって相談できる人がいたり、
行ったら何かできたりする場所があるのはとてもありがたい。
まだ通い始めたばかりですが、とにかく日時を決めて通うようにしてみようと思います。
〈STEP sports community〉には、トレーニングスペースのほかに、
大きなテーブルがある休憩エリアや子どもが遊べるキッズスペースもあります。
子育て中、体に負荷がかかっていても自分のことがあと回しになってしまう
お母さんやお父さんたちにも来てほしいという坂本くんの思いから。
小さなお子さん連れでも行きやすい環境になっています。
すごくいい場所だなぁと思いました。
「健やかに生きる」
それはとても大切なことなのに、とても難しいこと。
だからこそ、「活力ある小豆島であるために 健康づくりの面から貢献する」
場所があるというのはとても心強い。
若い世代から、歳を重ねたおじちゃんおばちゃんまで、
老若男女が元気な島っていいですよね。
そのひとりであり続けられるように、自分の体メンテナンスがんばります。
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STEP sports community
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