連載
posted:2016.10.24 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
ようやく過ごしやすい季節になりました。
秋! 私の一番好きな季節です。
今年の夏は雨がまったくと言っていいほど降らず、本当に暑い夏でした。
私にとって小豆島暮らし4回目の夏ですが、たぶん最も過酷。
その酷暑の中、瀬戸内国際芸術祭2016(以下、瀬戸芸)夏会期は
開催されていたわけですが、作品めぐりはとてもしんどかったと思います。
それでもやっぱり夏休みだけあってたくさんの方々が訪れていましたが。
その暑さが落ち着き、10月8日からスタートした瀬戸芸秋会期。
個人的にはベストシーズンだと思います。
ほんとに気持ちのいい気候の中を歩きながら、作品や風景を楽しめます。
そんな秋会期ですが、小豆島ではこの秋から新しく登場する作品がいくつかあります。
私がその中でも楽しみにしていたのが、稲刈り後の田んぼに現れる「わらアート」です。
今回で瀬戸芸は3回目となりますが、毎回つくられているおなじみの作品でもあります。
武蔵野美術大学のわらアートチームと肥土山自治会のみなさんによる作品です。
初回はマンモス、2回目はトリケラトプスとマウンテンゴリラ、
そして3回目となる今回はサル!
今年の干支にちなんでお猿さんになったそうです。
子猿を背負ったやさしい表情の親猿、勇ましい表情の若い(?)猿、
おじいちゃん猿があっちの田んぼ、こっちの田んぼに立っています。
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今年は夏にほとんど雨が降らなかった反動なのか、
ちょうどこのわらアートの制作期間だった10月頭は雨続き。
梅雨のように毎日雨が降っていました。
そんななかでの制作はとても大変だったと思いますが、予定通り完成し、
秋会期の初日には無事にオープニングセレモニーが開かれました。
巨大な親子猿のすぐ横で餅投げが行われ、そのあとには豚汁のお接待も。
さてさてこの瀬戸芸秋会期、11月6日まで続きます。
残すところあと2週間。
小豆島だけでなく、直島、豊島、犬島など、11の瀬戸内海の島と
高松港、宇野港が会場になっていて、あちこち行ってみたいところだらけです。
あ、でもあまり欲張らず、例えば1泊2日なら
ふたつくらいの島をのんびり旅するのが個人的にはオススメです。
よい瀬戸内秋旅を!
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