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瀬戸内国際芸術祭2013、いよいよ夏会期

小豆島日記
vol.014

posted:2013.7.15  from:香川県小豆郡土庄町  genre:暮らしと移住

〈 この連載・企画は… 〉  海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。

writer's profile

Hikari Mimura

三村ひかり

みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が異様に強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HomeMakers」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、カフェ、民宿をオープンすべく築120年の農村民家を改装中。
http://homemakers.jp/

新しく動き出す福田地区。

梅雨明けして、夏真っ盛りの小豆島。
照りつける太陽の陽射し、止まらない汗、セミの鳴き声、まさに夏(笑)。
本当に暑い日が続いています。

そして今週末7月20日(土)から、いよいよ
瀬戸内国際芸術祭2013(以下、瀬戸芸)の夏会期。
開幕直前の小豆島では、会場や作品の準備が各地で行われています。

小豆島には、夏会期から新たに加わるエリアがあります。
島の北東にある「福田(ふくだ)地区」。
人口約900人ほどの海に面する集落で、福田港という港があり、
本州の姫路とを結ぶフェリーが往来しています。
かつては石の産地として栄えていたそうです。
この福田も人口の減少により、4年前の2009年3月に
地元の福田小学校が廃校になりました。

海に面する福田地区。そしてすぐ後ろに山々。

道の向こうに海。こういう風景があちらこちらに。

集落の中にある葺田八幡神社の鳥居。

今回、その旧福田小学校も瀬戸芸の舞台となります。
今も毎日授業が行われているかのごとく、そのままの状態の教室、体育館。
隣には葺田(ふきた)八幡神社があり、そして周囲は力強い岩肌の山々。
視察に来られた北川フラム総合ディレターと福武總一郎総合プロデューサーは、
旧福田小学校を「福武ハウス」の場所として即断されたそうです。

葺田八幡神社。背後には山々がそびえ立つ。

校舎から眺める風景。子どもたちにとっては当たり前だったのだろうな。

そのまんまの教室。各教室内に作家さんたちのアートが展開されます。

音楽室。当時の楽器たちがそのまま置かれていました。

既存の状態をかなり残した校舎と体育館が、会期中は福武ハウスとなるそうです。
香港、韓国、タイ、シンガポール、インドネシア、オーストラリアなどの
アジアのアーティストさんたちが、各教室で作品を展開。
壁にはかつての張り紙が残されたまま。
そこに新たなアートが入り込んできて、小学校が再び動き出したような感じ。
すごく懐かしくて、でも新しくて楽しい。

Wei Lin Yangさん(台湾)の作品は、石などをみがく布を使ったオブジェ。

校舎エントランスから音楽室までの壁に絵を描くBo Lawさん(香港)。

陳斯恩さん(中央、シンガポール)と小豆島町の瀬戸芸担当の皆さん。皆で一緒に作品を作ります。

校舎のエントランスのオブジェ。西沢立衛さんの設計。

そして体育館と葺田八幡神社境内との間に新たにできる「葺田パヴィリオン」。
豊島美術館を設計された建築家、西沢立衛さんが設計。
何本もの大木が生えるその場所は、木陰と吹き抜ける風がとても心地良い。
その木々の間に大きな2枚の鉄の板が設置され、
その間にできる空間がカフェ(レストラン)スペースとなる予定。
このパヴィリオン横の屋外と体育館で、アジア参加国の料理が提供されるそう。

西沢立衛さん設計の「葺田パヴィリオン」。まるで船のよう。

大木に囲まれたこの場所は、木陰と風がとても気持ちいい。

福田地区は、小豆島町からも土庄町からも
中心地から少し離れた場所(車で30~40分)にあるため、
島に住んでいてもなかなか足を運ぶ機会がない。
でもこれからは少し変わりそう。
この福武ハウスや葺田パヴィリオンは、瀬戸芸期間中だけでなく、
その後も存在し続け、地元の自治会を中心に運用されていくそう。
7月20日から始まる瀬戸芸で盛り上がることは間違いなさそうだけど、
その後も含めて福田がどんな場所になっていくのかとても楽しみです。

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