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移住して魅了された!
「わたしのまちの魅力」

このまちのくらしとけしき
vol.067

posted:2024.3.11   from:全国(北海道、岩手、東京、新潟)  genre:旅行

〈 この連載・企画は… 〉  毎月コロカル編集部からテーマを出し、
日本各地で活動している地域おこし協力隊の方から集まった写真とメッセージを紹介していきます。
その土地ならではのものだったり、自分の暮らしと変わらないものだったり……。
どんな暮らしをしてどんな景色を見ているのか、ちょっと覗いてみませんか?

text & photo

Ame Kondo, Chihiro Ogawa, Momo*Kinari, Etsuko Saito

近藤 雨/小川ちひろ/Momo*Kinari /齋藤悦子


今月のテーマ 「まちの魅力」

本連載に寄稿してくれる全国各地にお住まいのみなさんは
生まれ故郷から移住した人ばかり。
今回は、実際に住んでみて気づいた「まちの魅力」を紹介します。

自然豊かなまちや人のあたたかさを感じられるまち、
利便性の高いまち、半世紀ぶりに生まれ変わる様子を楽しめるまちなど、
それぞれの地域の魅力について教えてもらいました。

新生活に向けて準備をはじめている人も少なくないはず。
先輩移住者たちのように、
新しく住むまちでわくわくするような「まちの魅力」を発見してみてください。

【北海道羅臼町】
世界自然遺産 知床羅臼は、日本で唯一無二の場所!

2月5日、羅臼は「流氷初日」を迎えました。
はたして、流氷を生で見たことのある人はどれくらいいるでしょうか?
ちなみに私は羅臼に来てはじめて見ました。

正直、はじめは流氷なんて氷の塊が海に浮かんでいるだけだろうと
考えていましたが、実際体験すると見飽きることがなかったです‼︎ (笑) 
特に朝日が昇る少し前から日の出の数分間に見られる
コーラルピンクのような空の色と流氷のグラデーションがすごい。
空と流氷がコラボしたかのような景色は本当に美しいです。

世界自然遺産である羅臼町にはこの季節、
オオワシやオジロワシなどの希少な鳥たちが飛び交っています。
運が良ければ、トドや冬はあまり見ることができない
シャチたちを観察することもできます!

私が羅臼に住みたいと思った理由のひとつがこの自然環境にあります。
正直、地元である九州に住んでいると夏は気温が高すぎるため、
秋との違いが感じられず「四季」というものを
体験できなくなってきたような感覚がありました。
日本の最北東端である知床エリアの羅臼町にはそれぞれの季節に
はっきりとした違いがあり、その時々の風景を楽しめると思います。

日本の自然が持つ魅力を全力で感じられる場所、
それが知床にある羅臼町だと思います。

profile

近藤雨 こんどう・あめ

今年5月より、北海道羅臼町の地域おこし協力隊に着任し、まちの魅力発信などの仕事をしています。出身は大分県です。ドラマ『北の国から 遺言編』のロケ地である羅臼に住んでみたいと思ったのが何よりの応募理由でした(笑) 大分とはいろんな面で異文化なことがあり、だからこその視点で情報発信をしたいと思っています。
Instagram:@kondo_ame

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【岩手県奥州市】
縁もゆかりもない土地への移住。決め手になったのは「人」でした

私がこのまちに魅力を感じ、移り住んだ理由は「人」です。

当時転職を考えていて、たまたま
「『小さな旅』をつくるプロジェクトメンバー募集」という記事が目に止まりました。
それまで探していた求人情報とは違っていて、
そこで関わる人をインタビュー形式で紹介していたんです。
単純に掲載されていた人たちに会ってみたいなと思い、説明会と現地ツアーに参加。

「小さな旅」をつくるプロジェクト〈Walk on Soil〉。

「小さな旅」をつくるプロジェクト〈Walk on Soil〉。

実際に会った地元の農家さん、郷土料理を伝える人、
南部鉄器をつくる人などさまざまな生業をしている人々と交わした言葉は
すべてがリアルで、東京の消費社会で生きていた私にはどれも響くものばかり。
地元の人たちと、外からきた自分が関わることで
何かをつくり出す立場になれるならチャレンジしてみたいと思いつつも、
縁もゆかりもない奥州市で暮らすことがまったく想像できませんでした。

2018年2月 現地ツアーで地元の農家さん達と交流した農業セミナーハウス。

2018年2月 現地ツアーで地元の農家さん達と交流した農業セミナーハウス。

この年は特に雪深くて、こんななかで運転できる気がしない……と、
東京とは違う車生活も不安でした。

現地ツアーの朝ごはんを準備する植山さん。

現地ツアーの朝ごはんを準備する植山さん。

そんななか、採用スタッフで現地で飲食店の立ち上げのために移住していた
京都出身の植山美里さんが違う土地に移り住む不安を
ひとつひとつ取り払ってくれたおかげで、ここに移住する決心がつきました。

岩手2日目歓迎会の帰りの思い出の1枚。植山さん(右)と同じく移住してきた田名部茜さん(左)。大好きなふたりに支えられ上機嫌で千鳥足な私(中央)。

岩手2日目歓迎会の帰りの思い出の1枚。植山さん(右)と同じく移住してきた田名部茜さん(左)。大好きなふたりに支えられ上機嫌で千鳥足な私(中央)。

今となっては、彼女は家族のような存在。
移住者同士気づく視点やさまざまな考えをシェアして刺激をもらうことで、
今もなおこの土地で私が私らしくいられる支えのひとつとなっています。

植山さんの地元・京都鴨川にて。お互いの実家へ遊びに行ったり、一緒に旅行もしたり。猪突猛進型の私たちは海外にもいきたい! と、よく話しています。

植山さんの地元・京都鴨川にて。お互いの実家へ遊びに行ったり、一緒に旅行もしたり。猪突猛進型の私たちは海外にもいきたい! と、よく話しています。

photo & text

小川ちひろ おがわ・ちひろ

遊軍スタイルフリーコーディネーター。東京出身。オーストラリアや台湾での海外生活も経験する放浪人間。異なる文化や感覚を持つ「人」に興味を抱く。 転職を機に〈地域おこし協力隊〉の制度を活用して岩手へ移住。現在は遊軍スタイルのフリーコーディネーターとして、旅するように東北の暮らしを堪能中。フットワークの軽さとコミュニティの広さをいかして、人をつなげてケミカルな反応が起こる「場」や「間」を創り出すことを楽しんでいる。

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【東京都武蔵野市】
おしゃれなイメージ以外に「住みたいところランキング」上位となる魅力は?

武蔵野市の吉祥寺は「住みたいところランキング1位」を
連続でとり続けていることで知られ、
全国的にも知名度の高いまちではないでしょうか。
選出される理由は「おしゃれだから」、「ショッピングに便利だから」という内容が
大半を占めていますが、根強い人気の理由はほかにもたくさんあります。

最近の武蔵野市のニュースは、吉祥寺駅北口のバス停から
「群馬・草津温泉、中之条、渋川⇔吉祥寺」行きのバスが運行を開始し、
毎日2往復運行していること。

関東バスで配布されている吉祥寺から草津温泉行きバスのチラシ。

関東バスで配布されている吉祥寺から草津温泉行きバスのチラシ。

バスに揺られながらのんびり車窓から見える景色を眺めたりしていると
途中、上里サービスエリアで休憩。
埼玉県のご当地グルメを楽しめる時間もあります。

草津温泉「湯畑」の様子。

草津温泉「湯畑」の様子。

お昼には草津温泉バスセンターに到着。
ここ数年で武蔵野市から銭湯が減ってしまい、寂しく思っていましたが
このバスのおかげで温泉が近くなったような気分になれました。

お台場のランドマーク、自由の女神とレインボーブリッジ。

お台場のランドマーク、自由の女神とレインボーブリッジ。

その他にも「お台場」や「ディズニーランド」、
「八景島シーパラダイス」までの直行便が出ているので、
小さな子ども連れのお出かけのときも電車の乗り換えなどがなくて楽ちんです。

八景島シーパラダイス。

八景島シーパラダイス。

成田空港や羽田空港までのバスの本数も多く、
旅好きや出張が多い人にとっても便利なところも
このまちが人気の理由のひとつです。

photo & text

Momo*Kinari きなり・もも

ライター・エディター。東京在住。Webや雑誌、旅行ガイドブックで撮影・執筆。 国内外でグルメや観光スポットを取材。たまに料理やモノづくり、イラストの仕事もしています。 Twitter:@Momo_kinari

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【新潟県新潟市】
60年ぶりリニューアル! 生まれ変わる〈JR新潟駅〉に大注目

ここ何年も感じていたこと。
「新潟駅がどんどん変わっている」という衝撃!
新潟市暮らしの私は、普段ほとんど電車に乗りません。
たまにしか駅に足を運ばない分、訪れる度にその変化に驚かされていました。

工事が進む新潟駅の様子。どんどん変わりゆく駅の姿を見られるのは貴重な体験。

工事が進む新潟駅の様子。どんどん変わりゆく駅の姿を見られるのは貴重な体験。

実に60年ぶりだという新潟駅のリニューアル。

いちばん大きな変化は「新潟駅の南側と北側がつながること」でしょうか。
今まで連絡通路を上り下りして向こう側にたどり着いていましたが、
在来線の高架化により、1階通路をまっすぐに進めるようになりました。

南北がつながった1階部分。ここにはバスターミナルができるそうです。

南北がつながった1階部分。ここにはバスターミナルができるそうです。

そして4月25日には、商業施設〈CoCoLo新潟駅〉がグランドオープン。
コスメやファッションブランド、グルメ、新潟ならではのお店など
約170店舗が軒を連ねるそうです。

亀田製菓、ブルボン、栗山米菓といった、
新潟を代表する米菓メーカーのショップはもちろん、
成城石井が新潟初出店するなど、新しい店舗も数多く出店予定。
旧新潟駅にあった〈けんこう市場〉、
古町で人気を誇っていた〈明治屋新潟ストアー〉も復活を遂げるという
地元の人たちにうれしいニュースも!

まだ静まり返っている〈CoCoLo新潟駅〉。

まだ静まり返っている〈CoCoLo新潟駅〉。

この春、新潟駅がにぎわうこと間違いなし。
まちがもっともっと元気になるようで、わくわくします。

profile

齋藤悦子 さいとう・えつこ

新潟在住のフリーライター。しばらく勤め人でしたが、ひょんなことからライターの道へ。南魚沼市→新潟市→阿賀町→新潟市と県内を転居する生活をしています。寝るのが大好き、朝が苦手、スノーボードとたまに登山、ラジオとエッセイとレモンチューハイが好き。
Instagram:@suzuki_epi/

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