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飾って、使って、食べて、楽しめる。
「2023年買ってよかったもの」

このまちのくらしとけしき
vol.065

posted:2024.1.23   from:全国(岩手、東京、新潟)  genre:活性化と創生 / 買い物・お取り寄せ

〈 この連載・企画は… 〉  毎月コロカル編集部からテーマを出し、
日本各地で活動している地域おこし協力隊の方から集まった写真とメッセージを紹介していきます。
その土地ならではのものだったり、自分の暮らしと変わらないものだったり……。
どんな暮らしをしてどんな景色を見ているのか、ちょっと覗いてみませんか?

text & photo

Momo*Kinari, Etsuko Saito, Chihiro Ogawa

Momo*Kinari/齋藤悦子/小川ちひろ


今月のテーマ 「2023年買ってよかったもの」

お手軽で便利なものから、一生付き合えるものまで
毎年さまざまな新商品・新製品が販売されます。

今回は、2023年に買ってよかったものを
全国にお住まいのみなさんに教えてもらいました。

土地に根づく人や店の人気商品をぜひ手に入れてみてください。

【東京都・武蔵野市】
旅先でのプレゼントや癒しにぴったりな一輪挿しカード

一輪挿しカード

今回のテーマは「2023年に買ってよかったもの」。
いつも食べ物ばかり紹介しているので、たまには違うものを紹介したいと思います。
武蔵野市・吉祥寺の仲道通りは、さまざまな雑貨店が点在しているのですが、
そのひとつに紙雑貨を専門に販売している〈ペーパーメッセージ〉というお店があります。

「一輪挿しのカード」(132円)は、ペンペン草、デイジー、アカツメクサ、たんぽぽなど野に咲く花をモチーフにしたものをラインナップ。

「一輪挿しのカード」(132円)は、ペンペン草、デイジー、アカツメクサ、たんぽぽなど野に咲く花をモチーフにしたものをラインナップ。

店内にはゆるくてかわいいイラストのポストカードや
メッセージカードなどがズラリと並んでいる人気のお店です。
なかでも「一輪挿しのカード」と「花瓶のカード」の
アイデアがとっても気に入ったため購入しました。

「花瓶のカード」(165円)には切り込みが入っていて、一輪挿しのカード」を互い違いに刺すとしっかり留まるしくみになっています。

「花瓶のカード」(165円)には切り込みが入っていて、一輪挿しのカード」を互い違いに刺すとしっかり留まるしくみになっています。

実はわたし、花モチーフのデザインやイラストが大好きなのですが、
実際に花を育てるのが苦手。
観葉植物やエアープランツすら枯らしてしまうので、
部屋のなかで飾っておけるのは生花ではなく、
みかんやりんご、バナナなどの果実類くらいしかありません。
そんな寂しい部屋をパッと明るくしてくれたのが、このカードなんです。

花瓶のカードを組み合わせて使うのもよいのですが、ガラスや陶器でできた一輪挿し用の花器に「一輪挿しのカード」を生けるのも◎。

花瓶のカードを組み合わせて使うのもよいのですが、ガラスや陶器でできた一輪挿し用の花器に「一輪挿しのカード」を生けるのも◎。

手帳に入れてどこにでも持ち歩くことができるので、
旅先や取材先でお世話になった人にメッセージを書いて贈ることもできます。

やわらかくほんわかした気持ちになれます。

やわらかくほんわかした気持ちになれます。

お気に入りの香水を吹きかければ、ふんわりと辺りがいい香りになります。
デスクや宿泊先の窓辺などにちょこっと置くだけで癒されるので、
とってもお気に入りのアイテムです。

information

map

ペーパーメッセージ

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町4-1-3

TEL:0422-27-1854

営業時間:11:00~19:00

定休日:不定休

Web:ペーパーメッセージ

photo & text

Momo*Kinari きなり・もも

ライター・エディター。東京在住。Webや雑誌、旅行ガイドブックで撮影・執筆。 国内外でグルメや観光スポットを取材。たまに料理やモノづくり、イラストの仕事もしています。 Twitter:@Momo_kinari

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【新潟県】
デザイン性良し、使い勝手良しの我が家の愛用品2点

なるべくモノを増やさずに生活したいと思ってはいるものの、
気づけば何かと増えているモノたち。
これってきっと、あるあるですよね。
でもやっぱり「買ってよかったもの」はいくつもあります。
2023年に買った愛用品のなかから選りすぐりのふたつを紹介します。

ひとつ目は、長岡市の陶芸家、岡﨑 宗男さん(屋号は〈陶 岡﨑〉)の小鉢です。

岡市の陶芸家、岡﨑 宗男さん(屋号は〈陶 岡﨑〉)の小鉢

先月の記事でも使用した、我が家の一張羅ならぬ一張「器」です。

先月の記事でも使用した、我が家の一張羅ならぬ一張「器」です。

冷奴でもサラダでも岡﨑さんのこの小鉢に盛ると
とてもおいしそうな、いやおいしい(?)一品になります。
栃木県益子町で修業された岡﨑さんの作品は、
誰でも使いやすいシンプルなものばかり。
それでいて、食卓がパッと豊かになる風情があります。

ふたつ目は、〈もとしげ〉のおろし器です。

サイズは大中小と展開しています。写真は中サイズで生姜やにんにく、大根おろしにも大活躍。

サイズは大中小と展開しています。写真は中サイズで生姜やにんにく、大根おろしにも大活躍。

新しくできた田上町の〈やさしい道の駅 たがみ〉で見つけたので、
てっきり新潟でつくられているものと思いきや、
調べてみると島根県伝統の石見焼で知られる、
すり鉢・おろし器専門の窯元〈もとしげ(株式会社元重製陶所)〉の製品でした。

新潟を飛び越えてしまいますが、
力を入れずにお野菜をすりおろせる名品なので、
今回は特例で(勝手に)紹介させていただきます。

ものづくりが盛んな新潟なので、
我が家のキッチングッズや暖房器具は県内製品がいくつもあります。
みなさんのご自宅でも新潟でつくられたものがあるかもしれませんよ。

information

陶 岡﨑

Web:陶 岡﨑

information

もとしげ

Web:もとしげ

profile

齋藤悦子 さいとう・えつこ

新潟在住のフリーライター。しばらく勤め人でしたが、ひょんなことからライターの道へ。南魚沼市→新潟市→阿賀町→新潟市と県内を転居する生活をしています。寝るのが大好き、朝が苦手、スノーボードとたまに登山、ラジオとエッセイとレモンチューハイが好き。
Instagram:@suzuki_epi/

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【岩手県奥州市】
米どころの粉食文化を現代的に楽しむ地粉の使い方

強力粉と薄力粉

米どころとして有名な岩手は昔から冷害に悩まされることも多く、
岩手では米の代わりに雑穀や小麦などを育てて粉にして食す、
「粉食文化」が広まったといわれています。

小麦畑の様子

2023年は地粉のひとつである「南部小麦粉」を使って
いろいろな料理にチャレンジしてみました。
パンは好きだけど自分でつくるのはなんだか難しそう……と、
苦手意識があったのですが、つくり方は思ったよりもシンプル。
生地をこねて発酵させることでよりおいしさが増すので
ゆっくりお家で過ごす時間の増える冬にはぴったりです。

「南部小麦粉」は粘りが強く、風味も豊かなので
パンづくりや製麺づくりにも向いています。
地元では地粉を使って「ひっつみ」という、
水でこねて薄くのばした生地を手でちぎって煮る郷土料理がつくられますが、
私は肉まんや水餃子、ベーグルなどをつくってみました。
生地がもちもちで見事に大成功!

もちもちのベーグル。

もちもちのベーグル。

友だちと台湾の「割包(カーポウ)」づくりにも挑戦!

友だちと台湾の「割包(カーポウ)」づくりにも挑戦!

「南部小麦粉」のおかげで粉物料理の楽しさを知れたので、
これからいろいろなレシピを試してみたいと思います。

photo & text

小川ちひろ おがわ・ちひろ

遊軍スタイルフリーコーディネーター。東京出身。オーストラリアや台湾での海外生活も経験する放浪人間。異なる文化や感覚を持つ「人」に興味を抱く。 転職を機に〈地域おこし協力隊〉の制度を活用して岩手へ移住。現在は遊軍スタイルのフリーコーディネーターとして、旅するように東北の暮らしを堪能中。フットワークの軽さとコミュニティの広さをいかして、人をつなげてケミカルな反応が起こる「場」や「間」を創り出すことを楽しんでいる。

*価格はすべて税込です。

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