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あなたが知らない
「アメ横」の“ラビリンス”へ
あなたのまちの焼酎ハイボール
アテ探し旅

宝酒造 × colocal
和酒を楽しもうプロジェクト
vol.019(Season5)

posted:2024.12.24   from:東京都台東区  genre:買い物・お取り寄せ

PR 宝酒造

〈 この連載・企画は… 〉  各地のライターが、全国のまちで思わずその場で缶を空けたくなるほど魅力的な「焼酎ハイボールのお供」を見つけます。
“お供”とはご当地グルメに限らず、風光明媚な景色や地域の方々との対話なども立派な酒のアテ!
焼酎ハイボールを通してそのまちの多面的な魅力を発信していきます。

和酒を楽しもうプロジェクトとは?

宝酒造とcolocalが取り組んでいる、新提案です。和酒とは、日本の文化に根づいた、人と人をつなげるお酒。日本酒、焼酎だけではなく、大衆文化とつながりのある焼酎ハイボールや、調味料としての本みりんも含まれます。そんな、生活に根づいた和酒をもっと気軽に楽しもうというプロジェクトなのです。

タカラ「焼酎ハイボール」〈ドライ〉350ml

きょうの和酒

タカラ「焼酎ハイボール」
〈ドライ〉350ml

writer profile

Daiji Iwase

岩瀬大二

いわせ・だいじ●国内外1,000人以上のインタビューを通して行きついたのは、「すべての人生がロードムーヴィーでロックアルバム」。現在、「お酒の向こう側の物語」「酒のある場での心地よいドラマ作り」「世の中をプロレス視点でおもしろくすること」にさらに深く傾倒中。シャンパーニュ専門WEBマガジン『シュワリスタ・ラウンジ』編集長。シャンパーニュ騎士団認定オフィシエ。「アカデミー・デュ・ヴァン」講師。日本ワイン専門WEBマガジン『vinetree MAGAZINE』企画・執筆。

credit

撮影:池ノ谷侑花(ゆかい) 料理:加瀬まなみ

全国で、思わずその場で缶を開けたくなるほど魅力的な
「焼酎ハイボールのお供」を見つけるこの連載。
今回は、酒ライターの岩瀬大二さんがアテンドする、
上野アメ横商店街、通称「アメ横」編です。

賑わうアメ横で狙うは、老舗の自慢の旨いアテ

「アメ横」。
その名は場所を示すだけではなく、日本の冬の歳時記でもある。
JR上野駅からJR御徒町駅の間、
約500メートルの間に400店あまりの商店や飲食店がひしめくが、
年末のニュースでもおなじみの鮮魚店、各ジャンルのプロ御用達の食の専門店、
昭和から男子憧れのミリタリーやレザーを扱う店に、
最新のK-POP風ファッションの店、
飲食店では角打ち、酒場にガチ中華系、中近東系が混在。
ジャンルもそうだが、歩んできた歴史の多種多彩さもある。
年末の歳時記のイメージ通りのアメ横もしっかりあるし、
もしかしたらあなたの知らないアメ横もある。

「アメ横」をアテンドする岩瀬さん

アメヤ横丁や上野アメ横など数々の通称。商店街名としては、「アメ横商店街連合会」。第二次世界大戦終戦直後の闇市がルーツ。名前の由来は飴を売る店が多かったこと、アメリカからの舶来品が多かったというふたつが有力。

今回のアテ探しは、そのなかから、
アメ横の歴史を見続けてきた老舗の3軒をピックアップ。
伝統の豆類からマニアにも人気の高いスパイスを扱う〈大津屋〉。
年末ならではの口上も楽しい、鮮魚・海産物の〈三幸商店〉。
ナッツとドライフルーツの目利き〈小島屋〉。
老舗と書くと、古めかしい感じもするが、
いずれの3軒も、時代とともに、その変化とともに歩んできた古くて、新しい店だ。

まずは大津屋へ。
戦後、闇市から派生したといわれるアメ横だが、
そのころから豆類を専門に扱う店として創業した店で、
次第にスパイス類の専門店としても注目を集めた。
「コロナの時期には、おうちカレーをスパイスからつくりたい、
という一般のお料理好きの男性が増えました」
というのは代表で4代目の竹内森英さん。

開創400年という徳大寺。護身や蓄財の神、武運開運の願いをこめて戦国武将にも愛された摩利支天を祀る。

開創400年という徳大寺。護身や蓄財の神、武運開運の願いをこめて戦国武将にも愛された摩利支天を祀る。大津屋さんの並びはこの徳大寺が大家。

店頭には昔から扱う豆類とスパイス類が並べられる。

店頭には昔から扱う豆類とスパイス類が並べられる。「年末はおせちなどに使う豆類が売れますね。そしておせちに飽きたらカレーもね(笑)」と敦子さん(中央)。それにしてもいいモノ、世界中から集まったものが安価で売られている。敦子さんは「薄利多売。アメ横で言うところの手あかがつけばいいんですよ」と微笑む。

続けて4代目の母で3代目を支えてきた敦子さんが、
スパイスに力を入れ始めたころを振り返る。
「バブルの頃、パキスタンやイランの人たちが、
ハラールの食材を探しに来るようになったんです。
そこで主人(先代)が欲しいスパイスを聞きながら、
関係先のルートから仕入れ始めたのがきっかけ。
それから口コミで広がっていきましたね」

ハラールはイスラム教で許された食材や料理のこと。
最近ではよく聞く言葉だが当時は「初耳」と敦子さん。

「パキスタンの人がカレーを食べるなんて知らないですし、
スパイスのこともわからない。
しかもこちらはヒンディー語なんてわからないですし、
あちらは、日本語はもちろん英語もわからない(苦笑)」

アチャール? あ、漬物のことか。干しブドウはキスミス。
カロンジって言っているのはブラッククミンのこと……。
ひとつひとつ紐解き、ノートに記して、またコミュニケーション。
それを繰り返し、積み重ねていった結果が、
「久々に来られたお客さんが、自分の国のバザールに帰ってきたみたいだ、
なんて言ってくださって、うれしいですよ」

店の奥、ズラリとスパイスとハーブが並ぶ光景は圧巻。

店の奥、ズラリとスパイスとハーブが並ぶ光景は圧巻。スパイスは半分以上知らないものだった。

本場のエスニック料理店や名だたる有名店も取引先。
加えて「お好み焼き屋さん、ハンバーグ屋さん、最近だとクラフトのコーラも」(竹内代表)
今までなかったスパイスがここにあればアイデアは膨らむ。

選んだのは大津屋オリジナルのカレースパイスミックス。
今回の焼酎ハイボールのアテは、
カレースパイス×魚介のコラボでいってみたい。

多彩なカレーミックス。

基本となるオリジナルからストロング、スーパーホット、激辛のカシミール、マイルドな欧風、シーフード用など多彩なカレーミックス。大津屋がイメージを膨らませ、ブレンダーと相談しながらつくっていったものだ。

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ということで、こちらも戦後早々、闇市時代からこの地で創業した三幸商店へ。
訪れたのは11月末だが店頭には、早くも年末年始らしい商品も並ぶ。
特に蟹、マグロはこの店の看板。
「はいっ、マグロ、1000円からぁ」の声も心地よい。
やはりアメ横といえばこの口上だ。

カネ上三幸商店

カネ上三幸商店は昭和20年、つまり戦後すぐ、アメ横という名前がなかった時代に創業。この地の生き証人でありアイコン的な店。

3代目にあたる瀬上大輔専務は、
「昔ながらの対面販売、値引きの楽しさ、
それからハダカ売りというのは伝統ですね」という。

鮮魚のハダカ売り

値引きといっても難しい駆け引きは不要。楽しい会話のなかで自然に下がっていくので頃合いで。普通に売っている鮮魚はそもそも安い!

ハダカ売りは、過剰な包装やパック詰めなどはせず、
商品を店頭にそのまま並べるやり方。
最近ではSDGs的な面からも話題になっているが、
考えてみれば洋の東西を問わず、市場では普通に行われてきたことだ。

札を見れば、函館、下田、富津、石巻と、見慣れた日本の港の名前と同じように、
マレーシア、ベトナム、台湾、エクアドルにアルゼンチンと、世界各地の名前も並ぶ。
仕入れる海は変わっても、時代のいいモノを集めて、
それを小気味よく掛け合いをして安値で売る。
戦後間もなくの時代から、何世代が過ぎても変わらない。
「世代が変わっても案外お客さんも変わらないです。
なぜか、この時期になれば来てくれるという感じです」

瀬上専務のこの冬のおススメ ゴールデンキングクラブ。

瀬上専務のこの冬のおススメはゴールデンキングクラブ。「安く買えたのでぜひ。大型のタラバガニのハーフポーションもいいですよ。食べやすく魅力的です」

クリスマスソングのように、
アメ横の口上は季節を連れてくる。

メインのカレースパイスと魚介は決まった。
サイドには小島屋の
ナッツとドライフルーツを添えよう。
さまざまなブランドとの魅力的なコラボ展開でも知られるが、
こちらもアメ横の歴史の証人。
3代目で現代表の小島靖久さんは、子どもの頃からここが遊び場。

「昔から変わらないのは、お店や商品、店員がお客さんに近く、
歩いていて楽しい発見のある商店街であることですかね」

ナッツとドライフルーツの多彩な品揃え

ナッツとドライフルーツってこんなに多彩なのかと一瞬たじろぐほどの品揃え。人気のミックスナッツも組み合わせ、フレーバー違いなどバラエティ豊富で楽しく迷う。仕入れ先は世界中から。アメリカ、スペイン、南アフリカ、中近東などその国ならではの名産が集まる。

ナッツとドライフルーツをテーマごとにそろえたコーナー

月ごとに乾燥肌対策、体ぽかぽかなどテーマごとにそろえたコーナーなどもつくられているとのことで、味はもちろんナッツとドライフルーツを効能で選ぶのもおもしろい。たとえばイチジクは中性脂肪や血糖値をおさえたり、便秘解消、デトックス、疲労回復に貧血予防などが期待できるようだ。

小島さんによればアメ横の特徴は、 
チョコや魚など“たたき売りでお買い得”という面と、 
ナッツ、スパイス、食材、鰹節や海苔、スニーカーなど、
“専門店もそろっている”という両面が混在していることだという。

「加えて最近は、レトロな居酒屋、喫茶店に、
色々な国の食べ物、イートインが混じって、
昔とは別の多種多様、玉石混交になってきました。
時代とともに変わっていくある意味、
文化や商品のぐちゃっとしたラビリンスのような状態を、
楽しんでいただけたらうれしいですね」

そんな話を聞きながら店頭に並んだ品ぞろえを見れば、
小島屋の中だけでも世界中の美味のラビリンスだ。

「あれもあるんだ、これもあるんだーと、
目移りしながら楽しんでいただけたらと思っています」

焼酎ハイボールとの相性を考えつつだと、余計に目移りが止まらず……。
結局あれこれとドライフルーツのいちじくやナッツ類をまとめ買いだ。

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大津屋のカレースパイスと、三幸商店のエビとイカで、パエリア風に

アメ横というラビリンスから抜け出て、
さあ、アテづくり。
今回はスペイン料理が得意な僕のパートナーとともに。
大津屋のカレースパイスと、三幸商店のエビ、イカで、
パエリア風に仕上げる。

スペイン料理が得意な料理研究家のパートナーと岩瀬さん

パートナーは料理研究家。特にスペイン料理は得意技。「スペインは米と出汁文化もあるし、魚介も大西洋、地中海ととれるものが違うふたつの海があって豊富。今回のスパイス×魚介でパエリアというアイデアはすぐに浮かびました」

小島屋のいちじくとくるみをクリームチーズでまとめたアテ

パエリアが出来上がるまで、小島屋のいちじくとくるみをクリームチーズでまとめたアテを楽しむ。いちじくは濃厚な甘味と美しい酸の後味。これが焼酎ハイボールによく合う。フルーツとの組み合わせも掘り下げてみたい。

パエリアとタカラ「焼酎ハイボール」〈ドライ〉

完成。カレーライスをつくるよりも時短でできるので、急な来客にも実はうってつけなのがパエリアなのだ。

前々から焼酎ハイボールと、カレースパイスの組み合わせはアリかなと考えていたが、
これが正解。
スパイスは「大津屋のスタンダード」と代表は言っていたがしっかり刺激的で辛い。
これが魚の出汁の甘味、旨みたっぷりのパエリアとあわせると、
複雑さをともない味わいが深くなり、
そこに焼酎ハイボールが絡むと、極上のコクに。

そして不思議。爽やかな余韻が。
深み、清涼感、再びスプーンを口に運べばまた複雑さとスパイシー。
大ぶりのエビとの相性も食感を含めて、あう。
カレーライスとなると酒飲み的には、重いけれど、このアレンジはアテでいける。

パエリアとタカラ「焼酎ハイボール」〈ドライ〉を味わう2人

アメ横に再び思いを馳せる。
敗戦の絶望、夢と不安が集まる玄関口としての上野。
高度経済成長に乗った人、取り残された人。
そして不安も大きい今。
このラビリンスは、いつの時代もどんな人にも扉を開けて待っている。

寂しさや辛さを抱えていても、活気の中で、
「来年も生きていくんだ」
そんな元気をもらえるような気がする。
年末、アメ横に来る人の期待感はいつだって変わらない。

アメ横で見つけたアテに合わせる今宵のお酒
タカラ「焼酎ハイボール」〈ドライ〉

タカラ「焼酎ハイボール」〈ドライ〉

ガツンとくる辛口ドライチューハイ!
昭和20年代後半の東京・下町の大衆酒場で生まれた
元祖“焼酎ハイボール”の味わいを追求。
ベースアルコールに伝統の宝焼酎を使用することで実現した、飲みごたえと
キレのある辛口な味わいに加え、プリン体ゼロ※1、甘味料ゼロ※2、糖質ゼロ※3
といった機能面もうれしいひと缶です。

※1 100ml当たりプリン体0.5㎎未満をプリン体ゼロと表示。
※2 食品添加物としての甘味料は使用していません。
※3 食品表示基準に基づき、100ml当たり糖質0.5g未満を糖質ゼロと表示。

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もっとお酒が楽しくなる情報「酒噺」

宝酒造「酒噺」サイト

焼酎ハイボールが飲める名店の紹介や家飲みの極意など、もっと楽しいお酒ライフを送りたい方は必見。酒の肴や飲み屋で語れるお酒のうんちくなどの情報も満載。

Web:もっとお酒が楽しくなる情報「酒噺」

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大津屋

住所:東京都台東区上野4-6-13

TEL:03-3834-4077

営業時間:10:00〜18:00

定休日:日曜

※年末年始の営業はホームページをご確認ください

Web:大津屋ホームページ

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カネ上三幸商店

住所:東京都台東区上野6-10-4

TEL:03-3831-2394

営業時間:9:00〜18:30

※年末年始の営業はホームページをご確認ください

Web:カネ上三幸商店ホームページ

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小島屋

住所:東京都台東区上野6-4-8

TEL:03-5246-4412

営業時間:10:00〜18:40

※年末年始の営業はホームページをご確認ください

Web:小島屋ホームページ

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