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〈洞爺湖万世閣
レイクサイドテラス〉
洞爺湖名物の花火は老舗ホテルで

おでかけコロカル|北海道・道央編

posted:2016.9.7  from:北海道虻田郡洞爺湖町  genre:旅行

〈 おでかけコロカルとは… 〉  一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。

photographer profile

YAYOI ARIMOTO

在本彌生

フォトグラファー。東京生まれ。知らない土地で、その土地特有の文化に触れるのがとても好きです。衣食住、工芸には特に興味津々で、撮影の度に刺激を受けています。近著は写真集『わたしの獣たち』(2015年、青幻舎)。
http://yayoiarimoto.jp

writer's profile

Akiko Yamamoto

山本曜子

ライター、北海道小樽生まれ、札幌在住。北海道発、日々を旅するように楽しむことをテーマにした小冊子『旅粒』発行人のひとり。旅先で見かける、その土地の何気ない暮らしの風景が好き。
旅粒
http://www.tabitsubu.com/

credit

取材協力:北海道観光振興機構

穏やかで美しい洞爺湖。訪れる人に安らぎを与えるこの湖の風景は、
太古の火山活動により生まれたもの。湖の南には、
これまでに幾度も噴火を繰り返してきた有珠山がそびえ立っています。
2016年に開湯100周年を迎えた、洞爺湖の南岸に位置する洞爺湖温泉街。
幾度もの噴火を乗り越えてきた歴史とともに、
まちが一体となって新しい観光文化を創造し続けています。

洞爺湖温泉街が誇る最大のイベントが〈洞爺湖ロングラン花火大会〉。
1977年の有珠山噴火後、お客さんを温泉街に呼び戻そうと、
温泉街が共同で立ち上げた花火大会は今年35回目を迎えます。

4月28日から10月31日まで、
荒天日以外は毎日20時45分から打ち上げ開始。
外に出て豪快な花火を間近で見上げるのはもちろん、
湖畔のホテル〈洞爺湖万世閣 ホテルレイクサイドテラス〉では、
客室からも花火をゆったりと楽しむことができます。

湖に面したホテルレイクサイドテラス。湖岸の遊歩道を含め、洞爺湖温泉街では約3キロにわたる国内最大規模のフリーwifiスポットが設けられています。

温泉街のなかでもっとも美しい洞爺湖を眺められる、
創業75周年を迎えたホテルレイクサイドテラス。
フロントから地下ロビーラウンジへ降りれば、
パノラマで広がる四季折々のレイクビューが迎えてくれます。
また、東館、中央館、西館に分かれたほぼすべての客室から、
窓いっぱいに洞爺湖を望むことができます。

スーベリアツインルームの窓からは湖を一望のもとに見渡せます。木の風合いやインテリアがシックで落ち着ける空間。

2008年、洞爺湖サミットをきっかけに中央館の客室を全て洋室に変更。
上層階には個人のお客さんにもゆっくりと過ごしてもらえるよう、
洋室スーベリアルームをリニューアルオープンしました。
刻々と移ろう湖の風景を楽しみつつ、柔らかなソファやローベッドが
心地よいくつろぎの時間に誘います。ここからゆったりと眺める花火はまた格別。

客室からは花火鑑賞の遊覧船の姿も。船の乗り場はレイクサイドホテルすぐそば。

どのホテルからも花火が見えるよう、打ち上げ船がゆっくり移動してゆきます。対岸のまちの明かりも美しさに華を添えて。

ホテルレイクサイドテラスの温泉大浴場は、西館8階〈星の湯〉と
中央館地下1階〈月の湯〉の2か所。最上階に位置する星の湯では、
絶景の展望露天風呂から眼下の洞爺湖を眺めながらの湯浴みが楽しめるほか、
夜はお湯の中から花火鑑賞という贅沢なひとときも過ごせます。

刻一刻と移ろう湖の景色を楽しめる〈星の湯〉露天風呂。天気のいい日は“蝦夷富士”と名高い羊蹄山が見えることも。(写真:洞爺湖万世閣 ホテルレイクサイドテラス)

月の湯は和風情緒あふれる庭園風呂がテーマ。
広々とした大浴場と野趣あふれる露天岩風呂が、旅の疲れを癒してくれます。

〈月の湯〉内風呂では開放感に包まれた入浴を。趣の異なるふたつの湯は男女入れ替え制なので、滞在中に湯めぐりしたい。館内には室内プールも併設。(写真:洞爺湖万世閣 ホテルレイクサイドテラス)

夕食と朝食には、全面のガラス窓が開放感あふれる
西館1階のバイキングレストラン〈ステラマリス〉で
盛りだくさんなメニューからお好みをチョイス。取材に訪れたこの日は、
漁師さんから直接仕入れる〈噴火湾産ホタテ焼き〉や〈アスパラの天ぷら〉などが並び、
旬の素材や地元産の食材を使った料理も豊富(※季節によって食材は変わります)。
朝食には2015年に有珠山の温泉源の熱を利用して生まれた新名物、
ゆでたまごならぬ〈ジオたまご〉も要チェック。
このほかに、ドライエイジングビーフとハーフビュッフェを味わえる
レストラン〈ラ・カンティーナ〉も併設しています。(要予約)

バイキングのサラダバーコーナー。地元産のミニトマトほか種類豊富なメニューがずらり。

1人用ジンギスカンセットはテーブルで組み立ててチャッカマンで点火。ラムや野菜、お好みの食材を好きなだけ乗せて。タレ多めで焼くのがおすすめ。

洞爺湖万世閣レイクサイドテラスは、1941年、この地に建っていた
旅館〈萬世館〉を、創業者の浜野増次郎さんが買い取ったことに始まります。
しかし創業間もない1944年、ホテルからほど近い壮瞥町で
昭和新山が誕生し噴火活動が始まったほか、
1977年の有珠山大規模噴火でも打撃を受けます。

「長く勤める従業員の中には、3回の噴火を経験しているものもいます」
と穏やかに語るのは、支配人を務める宮崎健さん。
洞爺湖温泉街の歴史は、浜野増次郎さんをはじめ、ここ洞爺で苦境に立ち向かい、
復興に力を注いできた人々の歴史でもあります。

支配人に着任して4年目を迎える宮崎健さん。「洞爺湖の魅力はなんといってもこの景色。毎日見ていても飽きない美しさを、多くの方に体験していただきたいです」

萬世館から万世閣へ、そしてホテルレイクサイドテラスへ、
スタッフやまちの人々とともに前進し建物の増改築を重ね、
今や洞爺湖温泉街の顔として、多くのお客さんでにぎわうホテルとなりました。

温泉街隣にある壮瞥町では毎年2月下旬に〈昭和新山国際雪合戦〉が開催され、
国内外の精鋭チームが集い、真冬に熱い戦いを繰り広げる冬の風物詩が人気を呼んでいます。
「我々洞爺湖温泉街チームも参加していまして、
今年は優勝を逃しましたが、世界第3位に輝きました。
当ホテルのテニスコートを使って練習が行われていたんですよ」と宮崎さん。

このほかにも、旅館経営者にアニメファンの方がいたことから
〈TOYAKO マンガ・アニメフェスティバル〉(6月下旬)を
2009年からスタート。SNSで話題を呼び、
全国からお客さんが訪れる人気イベントへと成長しています。

長い歴史のなかに新たな文化を取り入れ、進化を続ける洞爺湖温泉街。
季節ごとさまざまに行われるイベント情報もチェックしつつ、
湖畔の滞在を楽しんでみませんか。

information

map

洞爺湖万世閣 ホテルレイクサイドテラス

住所:虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉21

TEL: 0142-73-3500

http://www.toyamanseikaku.jp

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