odekake
posted:2016.9.1 from:北海道平取町 genre:旅行
〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
photographer profile
YAYOI ARIMOTO
在本彌生
フォトグラファー。東京生まれ。知らない土地で、その土地特有の文化に触れるのがとても好きです。衣食住、工芸には特に興味津々で、撮影の度に刺激を受けています。近著は写真集『わたしの獣たち』(2015年、青幻舎)。
http://yayoiarimoto.jp
writer's profile
Akiko Yamamoto
山本曜子
ライター、北海道小樽生まれ、札幌在住。北海道発、日々を旅するように楽しむことをテーマにした小冊子『旅粒』発行人のひとり。旅先で見かける、その土地の何気ない暮らしの風景が好き。
旅粒
http://www.tabitsubu.com/
credit
取材協力:北海道観光振興機構
ジュウジュウいい音とともにテーブルに置かれた
〈びらとり和牛ハンバーグ&カットステーキセット〉(1950円)のお皿には、
ふんわり箸でほどけるほど柔らかな特製ハンバーグと、
肉の旨みがぎゅっと詰まったカットステーキがぎっしり。
どちらも地元ブランド牛の〈びらとり和牛〉を100%使用した、
ここ〈じゃんけんぽん〉ならではの逸品です。
北海道一のトマト出荷量を誇る平取は、まちでつくられる桃太郎トマトや
加工品を〈ニシパの恋人〉ブランドで全国へ発信しています。
もうひとつ静かな人気を集めるのが、
平取の厳しい冬を乗り越えることで肉の旨味が凝縮した
ブランド牛の〈びらとり和牛〉。
頭数が少ないため、なかなか流通していないこの和牛が、
じゃんけんぽんではふんだんに使われています。
おいしい理由は、鮮度もポイントのひとつ。
びらとり和牛を一頭買いしているお店から、毎日使う分だけを仕入れています。
「冷凍ものは一切使わず、新鮮な肉を使っています。
ストックがないので、売り切れたら終了。
このスタイルは、おいしく食べてもらいたいという父のこだわりですね」
そう語るのは、現在オーナー佐々木幸博さんからお店をまかされている、息子の廣大さん。
近郊のトマト農家から「青トマトを使えないか」
という提案から生まれた〈びらとり丼〉は、
ジューシーなびらとり和牛と青と赤トマトの爽やかな甘みと酸味が絡んだ、
季節限定のおすすめメニュー。
じゃんけんぽんのネットショップでも販売している特製ハンバーグの素材は、
びらとり和牛のみでつくられる自慢の一品。つなぎも抑え、甘みもたまねぎだけだそう。
「豚肉を使っていないので、ふわふわな食感になるんです」と廣大さん。
この肉そのもののおいしさを味わってもらうため、塩胡椒のみの味つけで、
ソース別添えのスタイル。むしろソースなしでペロリと完食してしまうおいしさです。
お店で使うお米、トマトなどの野菜も平取産。
地産地消に力を入れるお父さまの幸博さんは平取出身で、
札幌や東京で飲食店に勤め、故郷で独立。びらとり地産地消の会の会長も務めていました。
じゃんけんぽんは、お店のメニューをびらとり和牛一本に切り替えて、
20年以上経つそうです。
「作り手としても、この和牛は単純においしい。
いずれは独立してびらとり和牛専門の店を出したいと思っています」
そんな夢も語ってくれた廣大さん。
「うちのメニューはボリュームがありますが、
肉の質がいいので胃もたれもしないし、女性やお年寄りでも食べられます。
店を通して、びらとり和牛の魅力をもっと伝えていきたいですね」
information
じゃんけんぽん
住所:沙流郡平取町振内町30-11
TEL:01457-3-3200
営業時間:11:00~14:00(LO 14:00)、17:00~20:00(LO 20:00)
定休日:月曜(祝日はお電話でお問い合わせ下ください)
※駐車場 あり
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