odekake
posted:2016.8.25 from:北海道積丹郡積丹町 genre:旅行
〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
photographer profile
YAYOI ARIMOTO
在本彌生
フォトグラファー。東京生まれ。知らない土地で、その土地特有の文化に触れるのがとても好きです。衣食住、工芸には特に興味津々で、撮影の度に刺激を受けています。近著は写真集『わたしの獣たち』(2015年、青幻舎)。
http://yayoiarimoto.jp
writer's profile
Akiko Yamamoto
山本曜子
ライター、北海道小樽生まれ、札幌在住。北海道発、日々を旅するように楽しむことをテーマにした小冊子『旅粒』発行人のひとり。旅先で見かける、その土地の何気ない暮らしの風景が好き。
旅粒
http://www.tabitsubu.com/
credit
取材協力:北海道観光振興機構
細いトンネルの先に広がるのは、抜けるようなコバルトブルーの海。
晴れていれば、海の底まで見える透明度に驚かされるはず。
積丹半島の東に位置する〈島武意(しまむい)海岸〉は日本の渚百選のひとつに数えられ、
〈ニセコ積丹小樽海岸国定公園〉の一部にあたる美しい入江です。
“シャコタンブルー”で知られる〈神威岬〉からは、車で約30分の距離。
アイヌ語で「シュマ・ムイ」、〈岩の入江〉と呼ばれた通り、
海岸の左にそびえる〈ビョウブ岩〉をはじめ険しく切り立った岸壁と岩が特徴です。
海岸は崖の上にあるため、展望台へは山に向かって坂道を登っていきます。
登りきった駐車場から歩いてすぐの斜面には、
人がすれ違える程度の幅の真っ暗なトンネルの入口が。
コバルトブルーだけでなく、エメラルドブルーや紺碧に近い青も見つけられる島武意海岸。
展望台からの素晴らしい眺めはもちろん、静かな波打ち際へも降りてみたいところ。
丸太の階段がついた急勾配の坂道をジグザグと下れば、15分ほどで海岸へ到着します。
波に洗われた石の浜。自然保護のためキャンプは禁止されていますが、
清らかな海にふれたり、波打ち際を眺めながらひと休みしたり、思い思いの時間を過ごせます。
1706年に開基した積丹町は漁業で栄えた歴史を持ち、ヤン衆が網を上げる力入れの歌、
沖揚げ音頭と呼ばれる〈ソーラン節〉発祥の地。
浜辺にはかつて使われたニシン番屋の跡も残っています。
夏の時期、エゾカンゾウの花が咲き誇る帰路の坂道は軽い登山感覚の道のり。
歩きやすい靴での訪問がおすすめです。
information
島武意海岸
住所:積丹郡積丹町大字入舸町
TEL:0135-44-3715(積丹観光協会)
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