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odekake

〈decco〉
シンプルで使いやすい器を
夫婦二人三脚で

おでかけコロカル|那覇編

posted:2016.4.20  from:沖縄県那覇市  genre:旅行

〈 おでかけコロカルとは… 〉  一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。

editors

沖縄CLIP

沖縄クリップは、沖縄の隠れた魅力や新しい情報を、沖縄在住のフォトライターが中心となって美しい写真とともに世界に発信し、沖縄の観光産業に貢献するという目的のプロジェクトです。沖縄が大好きな皆さまとさまざまなかたちでコラボレーションし、ともにつくりあげる新しいかたちの観光情報メディアを目指しています。
編集長 セソコマサユキ
http://okinawaclip.com/

writer profile

Sachiko

沖縄に移住する前はメニュー開発など、フード関係の仕事に関わる。沖縄の美しい海に魅せられ、さらに複雑な文化の綾に啓蒙される。2015年10月に『沖縄CLIP』でフォトライターデビュー。ファインダーを通すことで得られる新たな発見があり、毎日が勉強の連続。移住後に始めたブログ『おいしい沖縄☆彡.com』も日々更新中。
http://okinawaclip.com/ja/detail/1533

緩やかななかにも凛とした美しさのある磁器

〈decco(デコ)〉は、那覇市内を運行するゆいレールの首里(しゅり)駅を降り、
歩いて数分のところにあるお店です。
一歩足を踏み入れると、そこは凛とした空気感を持つ空間。
思わずキリリと背筋が伸びるようでした。

小ぢんまりとした店内に並べられているのは、
真っ白で無駄のない、シンプルなデザインの食器たち。
透き通るような白い器は、女性らしいやさしさとやわらかさも兼ね揃えています。
実際に手に取って「どんな料理を盛りつけよう?」と
イメージをしながら見てまわるのも、楽しい時間。

こちらは和洋を問わず、料理にもお菓子にも合う万能アイテム。
取り皿としてもぴったりなサイズです。

ティータイムには、花びらをイメージしたこんなフラワープレートを。

このプレートを、カップに止まる蝶々を取っ手に見立てた
バタフライカップとセットで購入する方も多いそう。
珈琲や紅茶はもちろん、ゼリーやアフォガートなどの
冷たいデザートも似合いそうですね。

作品を手がけるのは、deccoの代表者、仲村盛隆(なかむらもりたか)さん。
昔からものづくりに興味があったため、大学では陶芸を専攻したといいます。
卒業してから数年間は自分のなかで作品のイメージを膨らませ、
後に陶芸家としての道を歩み出すことに。

サポートするのは、店長で奥様の聡子(さとこ)さん。
男性の手によってつくられた作品を、女性と主婦の視点に立って考え、
毎日の使いやすさや扱いやすさを考慮し、助言・提案するのが彼女の役目。
おふたりは夫婦二人三脚で作品をつくり上げる“ユニット”なのです。

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シンプルな器に込められた想い

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焼きものは大きく分けると、土からつくる陶器と、
陶石と呼ばれる石の粉末を粘土状にして成型する磁器のふたつがあります。
沖縄の器と言えば、やちむん(=陶器)が有名ですが、
deccoの作品はすべて磁器でつくられています。
繊細な薄さと美しいシルエットにこだわりたかったという盛隆さん。
「人と違うことをやってみたかった」という思いもあり、
磁器をつくろうと決めたのだそうです。

ひんやり、そしてすべすべとした手触りで、まるできめ細かい女性の肌のよう。
美しい外観だけではなく、軽くて扱いやすいもの魅力です。
作品を購入した方からは「洗いやすい」「食器棚にしまいやすい」と高評価。
電子レンジと食洗器の使用も可能です。
デザイン性と実用性を兼ね揃えた器は、プレゼントとしても大人気なのだそう。
窯で焼く際にステム(脚)が曲がってしまうため、
難易度がかなり高いとされているワイングラス。
「皆が避けて通るところに挑戦してみたかった」と言います。

白は、主役にも料理の引き立て役にもなってくれる色。
「毎日使ってほしい」という思いから、作品はシーンを選ばず活躍する、
自由度の高い白を使うようになったのだそう。

赤をテーマにしたグループ展では、なんと白の素材で赤を表現しました。

A、AB、B、O……おわかりですか? そう、血液型です。

画家の眞榮田文子(まえだあやこ)さんが「毎日同じカップでコーヒーを飲みたい」と
deccoで購入したマグをキャンバスに描いた1枚の絵。
この作品を見た盛隆さんが次に手がけたのは、
絵に描かれたカップをイメージした花器でした。
作品と作品で、言葉のキャッチボールを楽しむ眞榮田さんと盛隆さん。
気持ちを表現するのに、言葉や文章は必要ないのかもしれません。

盛隆さんは、異業種の方とコラボレーションすることで、
新しいひらめきやアイデアが生まれることも多いといいます。
さらに、お客様の希望や会話がヒントになって進化した作品も。

同じように見えてもひとつひとつ微妙に異なるのは、
手づくりの良さであり、あたたかさであり、おもしろさ。

「使うシーンをイメージし、現代人の生活スタイルに合った
作品づくりを心がけています」と盛隆さん。
たとえばワイヤーで吊るす空中花瓶は、小さな子どものいる家庭でも安心して使えます。

インテリアの邪魔をしないシンプルで清潔感のあるアイテムは、
人への贈り物としても、自分へのご褒美としてもいいかもしれません。
緩やかななかにもどこか硬質な気品を漂わせる作品の数々は、
毎日の暮らしにささやかな心のゆとりをもたらしてくれそうです。

information

map

decco 

住所:沖縄県那覇市首里鳥堀町4-89-5 久場アパート1F中

TEL:098-884-8587

営業時間:14:00~19:30

定休日:日曜日・月曜日・火曜日

http://www.decco.jp

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