岐阜にあって全国の客が訪れる「BAROSSA」。
「充足感を提供したい」と、バーテンダーの中垣繁幸さんは語る。
客は中垣さん夫妻と会話を交わしながら、穏やかな時の中で酒を嗜む。
すると、至福がここにあるのを知る。
その理由のひとつが、“美味しさ”を究めたカクテル。
代名詞の「モヒート」は、発祥や愛され方などを文献から紐解いた。
本場キューバのミント、イエルバ・ブエナを岐阜の生産者に特別栽培してもらい、
キューバのラムで仕上げる。
非常に爽やかで、サトウキビ酒の余韻が絶妙だ。

「モヒート」 1000円
常に研磨を続ける中垣さんは、
天然のものだけで組み立てる自然派カクテルや
真空調理器を用いた製法も提唱。しかし、
「日本のバーテンダーの伝統を深く追求するから、新しいこともできる」
と、軸足はぶれない。
「満足していただくためなら何にでも挑戦したい」
と、真摯に客と向き合う。そのため入店は1組3名まで。
職場からの帰路、自分を静かに取り戻したい時、世界の酒を楽しみたい時。
ここに辿り着いた幸福に、きっと感謝する。

カクテルブックにも掲載されているオリジナルカクテル「ヴェールダンス」。2000サントリー ザ・カクテルコンペティション最優秀賞。1,000円

フルーツトマトが美味しい初夏におすすめ。「ブラッディ・メアリー」 1,000円

「バーは世界中で楽しまれていて、世界中のお酒とカルチャーが融合するコスモポリタン(世界的価値観)な場所です」と語る中垣さんは、バーテンダー歴27年。世界最大のバーテンダーコンテストにおいて2年連続で日本のトップ3に選出された。欧風料理とワインを気軽に楽しめる地階の『バル・バロッサ』も経営。