JR岐阜駅の南にある「サカエパン」。
地元で愛され続けるこの店には、途切れることなく客が訪れます。
常に50種類以上が並ぶパンの中でも、圧倒的な人気を誇るのが、あんぱん。
十勝産小豆で作ったなめらかな餡がたっぷりと詰まってずしりと重く、
年配のファンは「これぞ昭和の味」と懐かしみます。

店頭には総菜パンやデニッシュ、フランスパンなど50種類以上がずらり。
昭和22年にパンの卸しとして創業し、宅配業者向けの製造へと転向。
バブル崩壊の煽りで売上げが半減した時には、2代目の髙木康雄さんが大英断。
自宅を改装して、一般向けにパンを売り始めました。
以来、欠かさず日々の来店者数と売上げを記録。
幾度も苦境を乗り越えてきたからこそ、数字の持つ意味は大きいといいます。
真夏日や雨の日に客足がいかに鈍るか、月毎の売上げの変化はどうか。
長年のデータから生まれた独自の統計をもとに、冷静に経営を見直します。
多い日は500人以上の客が訪れ、
毎朝6時半から4000個を超えるパンを焼く繁盛店となった今も、
現状に慢心することはありません。
「人生山あり、谷ありやけど、人を大切にすれば、きっといい運がつかめる」と、
客に喜ばれることを第一に、おいしくて手頃なパンを作り続けています。

数々の新商品を生み出す3代目の芳継さん。中でも「世界初!のアイスクリームパン」は看板商品のひとつ。

1日4回、30斤ずつ焼かれる食パンは、ほとんどが店頭に並ぶ前に予約で売り切れてしまいます。