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posted:2017.6.20 from:北海道札幌市 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
札幌・東京・ドイツにて、
辻有希さんと阿部寛文さんによる
木と紙の作品展〈真昼の記憶〉が開催されます。
ふたりによる展示は2013年の〈朝に起きる。〉、
2014年の〈そして、夜がくる。〉以来、3年ぶり。
今回は私たちが1日のなかで残す行為の奇跡を
“記憶”ととらえた新作を発表します。
「朝に起き, そして夜がくる.
その一日の中に私たちは行為を残す.
その行為は, 手の工程をただ残したものではなく,
あなた自身のものとして辿れる記憶である.
木と紙を通して, その日々を刻む.」
辻さんは、木のうつわやアクセサリー、モビールなどを手がける木工作家。
北海道の札幌に生まれ、現在も札幌を拠点に活動されています。
作品には、道産材を使うことが多いという辻さん。
北海道で育った木はほど良い硬さで、うつわに適しているのだとか。
特に北海道にしかないエゾヤマザクラなど、サクラの木が好きなのだそうです。
木のうつわは使い込むほどに味わいが出てくるので、経年変化も楽しめそう。
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阿部寛文さんは、札幌でデザイナーとして経験を積んだ後に独立し、
現在はドイツのベルリンを拠点に活動されています。
何処に暮らしていても、その地域の表情や記憶を自分の中に見て、
そこから何かを残していきたいと考えているのだそう。
繊細な表情が美しいドローイングは、
〈谷徳製紙所〉(兵庫県)で漉かれている手漉き和紙(名塩和紙)や、
日焼けしたわら半紙、くたくたになったクラフト紙、
カビやシミのついた紙など時が刻まれた古い紙などに
鉛筆で彫るように描かれたもの。
模索のなかから生まれた、動力に満ちた線や、ユーモラスなかたちたち。
ぜひ本物を見てみたいですね。
展覧会は、ふたりの出身地である札幌から始まります。
2017年7月2日(日)は、札幌のごはん屋さん〈pippin〉の朝ごはんが食べられる
朝の会(午前8時〜10時まで)も開催されます。
かすかな閃きを追って
日々鉛筆やのみを使っていると、ふと新しいかたちが見えてくる。
ぜひ間近で、ふたりの新作をご覧になってみてください。
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