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posted:2017.6.14 from:埼玉県羽生市 genre:ものづくり
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
海外でも注目されている“藍染”。
身近な藍染の服といえば剣道着がありますが、
このたび、剣道着の生地をキャップにしてしまった
〈藍染剣道着CAP〉が、着物を使ったキャップブランド〈W@nderFabric(ワンダーファブリック)〉より発売されました。
藍染をてがけるのは、埼玉県羽生市にある、創業明治5年の
〈小島染織工業株式会社〉。 羽生市は、江戸時代から続く藍染のまち。
日本唯一の剣道着素材の産地として、地域商標“武州正藍染”を守り続けています。
この藍染は色合いに深みがあること、またその耐久性や密度が高いことなどから
剣道着素材として使われているんです。
キャップに使われたのは、小島染織工業で、
創業以来生産されている〈武州正藍染剣道着生地〉。
2枚の織物が重なって織られる“二重刺子織り”で作られています。
藍で染め上げられた生地は洗いをかけ、ヴィンテージ感のあるブルーに。
自然な縞模様とムラ感が独特で、厚地かつやわらかく、ふっくらした仕上がりになっています。
剣道着の身頃と袖部分を使ったTYPE-Aは、シンプルな織り。
腰部分を使ったTYPE-Bは、ダイヤモンドのような表情。
天ボタンとツバ裏の生地は、剣道の防具・面や小手など使用される、
薄くて硬めの刺子生地を使用しています。
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デニムに代表されるインディゴ染めは糸の中心を染め残す手法で中白(ナカジロ)と
呼ばれますが、〈武州正藍染剣道着生地〉は、 糸を芯まで染める中黒(ナカグロ)という技法。
色合いを深め、色が長持ちし、変化していく楽しみを味わう最高峰の染め技術です。
また織りには、昭和40年代に製造された坂本式自動織機を使用。
これにより、やわらかい織物の風合いが作られるのだそう。
〈藍染剣道着CAP〉は、通信販売でも購入可能。
商品の詳細は、Webサイトにて。
information
藍染剣道着CAP
価格:TYPE-A, TYPE-B ともに9,612円(税込)
Web:公式サイト
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