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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
まるでエイリアンのようなルックスと、
濃厚な海の味。昔から三陸で食べられている、
「海のパイナップル」こと、「ホヤ」。
コロカルでも以前、炊き込みごはんのレシピをご紹介しました。
宮城は全国8割を占めるホヤの一大産地なんですよね。
そんなホヤが、なんとビールに入っちゃいました!
岩手県一関市の「いわて蔵ビール」と、
宮城県南三陸町の「山内鮮魚店」とコラボレーションによる、
「三陸の海蛸(ホヤ)エール」です。
これは、東日本大震災で大きな被害を受けた、
日本一のホヤ生産地・三陸の復興プロジェクト。
このコラボレーションでは、山内鮮魚店が、宮城県産の真ホヤを、
水揚したその日にいわて蔵ビールにお届け。
醸造段階でホヤの煮汁を麦芽・ホップと一緒に煮込みます。
さらにホヤ殻を洗浄して網に入れ、醸造タンクに沈めて成分を抽出する
というホヤづくし。
2010年に販売以来、一時製造が途絶えていましたが、
南三陸ホヤの復活と共に醸造を再開しました。
そうして出来上がったのは、エールビールに、
ホヤの独特な磯の香りとうまみをのせつつ
少しスモーキーな香りがする、
炎のように赤いホヤ色のビール。
刺身や酢の物、燻製などのホヤ料理にはもちろん、
肉にもよく合うのだそう。
もともとお酒のおつまみに重宝されるホヤなので、
ビールとの出会いは必然だったのかも、、。
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いわて蔵ビールと山内鮮魚店の繋がりは、震災前に、
「オイスタースタウト(牡蠣の黒ビール)」の醸造を請け負って以来。
山内鮮魚店は南三陸町で60年以上続く鮮魚店ですが、
2011年3月11日の東日本大震災で会社家屋のすべてを失い、
ゼロから再出発。2015年の8月下旬には、
震災で失った工場が再建され、ようやく新工場が立ち上がります。
「三陸の海蛸(ホヤ)エール」の販売数は3,000本限定。
お買い求めはオンラインショップにて。
■「三陸の海蛸(ホヤ)エール」
販売先:山内鮮魚店 店舗(TEL:0226-46-2159)
1本597円/330ml
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