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まち全体が美術館になった!秋田県象潟で愛される池田修三の版画展「ようこそ」

コロカルニュース

posted:2015.5.12   from:秋田県にかほ市  genre:アート・デザイン・建築

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
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writer profile

Maruko Kozakai

小堺丸子

こざかい・まるこ●東京都出身。
読みものサイト「デイリーポータルZ」ライター。江戸っ子ぽいとよく言われますが新潟と茨城のハーフです。好きなものは犬と酸っぱいもの全般。それと、地元の人に頼って穴場を聞きながら周る旅が好きで上記サイトでレポートしたりしています。

優しくも華やかな色使いで
秋田の風景やこどもの愛らしさを表現する池田修三さんの版画。
秋田県発行のフリーマガジン「のんびり」の特集で取りあげられたことをきっかけに
いま全国で注目を浴びています。

これまでも各地で展覧会やトークショーが開かれ大反響を呼んできましたが
現在開催中の版画展「象潟まちびと美術館『ようこそ』」は、
池田さんの出身地である象潟(きさかた)のまち全体を美術館ととらえ、
散策しながら作品が楽しめるという新しいこころみ。

松尾芭蕉が奥の細道最北の地として訪れた地、象潟。こちらはJR象潟駅にあるパネル。

池田さんの描くこどもたちはとっても可愛らしいですね。

駅や郷土資料館のほか、旅館や銀行、お土産屋さん、本屋さん、ケーキ屋さんといった
意外な場所までもが会場となり、全部で46箇所で作品を楽しむことができます。
お店にならぶこれらの絵は、
今回のために特別に設置したものではなく、もともと飾られていたもの。
実は象潟地域では、結婚や出産・新築などのお祝いに
住民同士で池田さんの版画を贈り合う文化があり、
お店や家に飾られ、生活の一部として自然と溶け込んでいるのだそう。

池田さんの生家である「池田医院」も会場のひとつになっています。

こちらはメイン会場の象潟郷土資料館のドア。

中はこんな感じです。

トイレのマークまで!

まちが美術館とするならば、そこに暮らす人はみんな学芸員。
会期中は地元のボランティアの方たちが
「象潟まちびと美術館学芸員」として案内してくれます。

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また、各会場にはスタンプが用意されており
集めると嬉しいプレゼントがもらえます。
さらに、一部の店舗では商品を買ったり食事をすることで
限定ミニカードがもらえるそう。

こちらの学芸員証を持っている方たちが案内してくれます!

象潟在住の学芸員の竹内さん。声をかけていろいろ聞いちゃいましょう。

たくさん回りたくなるスタンプラリー。集めて記念品をもらおう!

ただ作品を鑑賞するだけでなく、
作者のふるさとを自分の足でまわり
そこに暮らす人々と接することができる、新しい美術館。
より深く池田さんの世界を感じることができそうですね。
この機会にぜひ!

■会期:2015年5月24日(日)まで
■にかほ市象潟郷土資料館(にかほ市象潟町字狐森31-1/ 9時から17時)
 ほか、象潟地域の様々なお店(全46カ所)
■主催:にかほ市、にかほ市教育委員会
 企画:Re:S(りす)
 協力:のんびり編集部、ナナロク社、秋田県

象潟まちびと美術館「ようこそ」

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