colocal コロカル マガジンハウス Local Network Magazine

連載の一覧 記事の検索・都道府県ごとの一覧

news

北の宝、北海道の自然環境を守る
NPO法人サロンルンカムイの
気になる活動

コロカルニュース

posted:2025.10.8   from:北海道弟子屈町  genre:暮らしと移住 / 旅行

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Emi Tatsubuchi

2023年に設立された、北海道・弟子屈町(てしかがちょう)の自然保護・環境保護を目的としたNPO法人弟子屈自然共生協会「サロルンカムイ」。特別記念物である丹頂鶴、弟子屈町に生息する野鳥・絶滅危惧種や、屈斜路湖、釧路川をはじめとするダイナミックで美しい自然環境を保護する活動を行っている。

TAMATEBAKO AYNU

「サロルンカムイ」は、書家・美術家である川邊りえこが設立。そんな彼女が弟子屈に開設した「TAMATEBAKO AYNU」には、7つのゲストルームと、誰もが集える大きな応接スペースが備えられ、まるでシェアハウスのような場になっている。

「TAMATEBAKO」の庭の池。

「TAMATEBAKO」の庭の池。

AI化によりどんどん便利になる現代。「サロルンカムイ」では、多少遠回りでも未来につながるための営みを続ける、アイヌ文化のライフスタイルについて発信。2025年8月末にはアイヌ村ともいわれる平取町二風谷より、平取アイヌ文化保存会 食文化部長、貝澤美和子先生を迎え「アイヌ伝統料理の宴」を。札幌大学教授の本田優子先生による「アイヌの食文化」の講演を2日間にわたって主催した。

自然、植物、道具、現象、あらゆる存在に宿る魂を持つ霊的存在=カムイの信仰に基づき、カムイに感謝し共存するのがアイヌの生き方。食事ひとつとってもシンプルで無駄がなく、物も情報も過多な現代人にとって学びの宝庫といえる。

大地の恵みと共生し、自然のいち部として生きる知恵に支えられているアイヌ民族は、必要以上に採らず、次の世代や他の生き物のために残すことで自然の循環を守ってきた。未熟な作物を無駄にせず、自然との調和を大切にする暮らしの知恵はまさに目から鱗。

ちなみに弟子屈町の圧倒的な北海道の自然の美しさを守りたい気持ちに誰もがなる、屈斜路エコツアーズーは、屈斜路湖や釧路川源流のカヌー体験、自然体験ができるので併せておすすめ。まだ見ぬ北海道の扉を開く、サロルンカムイの活動は以下のリンクにて参照。

information

サロルンカムイ

Feature  特集記事&おすすめ記事

Tags  この記事のタグ