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posted:2022.3.23 from:京都府京都市 genre:食・グルメ
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
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撮影:Norio Kidera
3月30日、京都は中心部から少し離れた場所にある自然豊かな八瀬に
心身を癒し、生まれ変わりを体験できる宿〈moksa(モクサ)〉がオープンします。
八瀬は、矢傷を負った大海人皇子が
“八瀬のかまぶろ”で傷を癒したことから、療養の地として有名です。
同館は、そんな八瀬の歴史・文化と土地性を活かし、
“お茶”と“蒸湯”を中心に身体を内外から巡らせる体験を通じて、
“生まれ変わり”を感じられる宿というコンセプトのもと誕生しました。
館内のプリミティブモダンな空間には、
ギャラリーtonotoと共にディレクションしたさまざまな現代作家の作品が並びます。
それらは、場所性や土地の文化・歴史から紐解いた八瀬の独自性をテーマに表現されたもの。
また、各所に『moksa jin』と名付けられた愛らしい土像が鎮座しており、思わず笑みが。
〈館内アート〉
ametsuchi(陶芸)、アリサト工房(茶布)、市川孝(陶芸)、
稲富淳輔(陶芸)、井上陽子(コラージュ)、大山求(金工)、
かみ添(唐紙)、 curator’s cube(ギャラリー)、
沓澤佐知子(立体造形)、島田篤(陶芸)、清水志郎(陶芸)、
新城大地郎(書家)、George Peterson(木工)、
高橋涼子(現代美術)、廣谷ゆかり(草)、みたて・西山隼人(花)、
明主航(陶芸)、守矢務・菊地亨(ステンシル&陶芸)
※五十音順/敬称略
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moksaには、薬膳茶・中国茶/台湾茶・日本茶を楽しめる
カウンター喫茶〈帰去来(ききょらい)〉があります。
茶葉は薬膳茶の〈hahahaus〉、中国茶/台湾茶の〈小慢〉、日本茶の〈一保堂〉を使用し、
それぞれに合わせたスタイルで出す本格派。
不定期で予約制の茶会も開催し、茶人・堀口一子監修の中国茶/台湾茶が楽しめます。
イベントなどの特別な日には陶芸家で茶人の市川孝による
moksaオリジナルの〈茶ンリン車〉を用いたお茶会、
季節にあわせた御菓子丸の和菓子の提供も。
館内にあるレストラン〈MALA(マーラ)〉は、八瀬に伝わる
小原女(おはらめ)の文化から着想した、薪火料理を出すお店。
〈フォーシーズンズホテル京都〉でスーシェフ、
〈ザ・リッツ・カールトン・沖縄〉でシェフを務めた
エグゼクティブ・シェフの宍倉宏生が、隣接する大原の農家をはじめ
京都近郊から仕入れる旬の食材を丁寧に調理。
季節によって美しい表情を見せる日本庭園を眺めながら、
薪火を囲むライブ感溢れるカウンターで食べる料理は、格別でしょう。
朝食は、和食・洋食・養生朝食の3つから選択。
おかゆに湯葉と柚子のあんをかけた”養生朝食”は、
疲れた胃腸を労わり、身体が喜ぶ朝食です。
そのほか、体質や体調に合わせて選べるhahahus 養生茶のウェルカムドリンク、
果実やハーブを漬け込んだ薬酒3種、旬の大原のお野菜の香の物を付けた“季節の深夜食”
といった、身体を内側から巡らすサービスも。
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蒸湯文化から生まれた、
3種の完全予約制プライベートサウナ〈蒸庵(ジョウアン)〉。
水風呂は比叡山の地下水を使用。
サウナの聖地〈サウナしきじ〉の笹野美紀恵がプロデュースした空間は、
血液を巡らせ、心をゆるやかに解放させるさまざまなアイデアが詰まっています。
客室は、高野川を眺める「リバースイート」、比叡山を眺める「ガーデンスイート」、
「リラックススイート」、「スタンダード」の4タイプ。
各部屋のバスルームで景色を眺めながら、薬草風呂でゆっくり身体を癒すことができます。
京都にまた、魅力的な宿が誕生しました。
この春は疲れた身体を癒しに、moksaへ足を運んでみてはいかがでしょう。
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*価格はすべて税込です。
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