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posted:2022.3.18 from:埼玉県 genre:活性化と創生 / 買い物・お取り寄せ
PR 埼玉県物産観光協会
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。
writer profile
Yu Ebihara
海老原 悠
えびはら・ゆう●コロカルエディター/ライター。生まれも育ちも埼玉県。地域でユニークな活動をしている人や、暮らしを楽しんでいる人に会いに行ってきます。人との出会いと美味しいものにいざなわれ、西へ東へ全国行脚。
埼玉県の魅力ある商品を発掘し、国内外へ発信することを目的とした、
〈埼玉県新商品AWARD〉。
第1回では贈り物としてはもちろん、
おこもり時間を有意義に過ごせるようなすぐれた県産品が受賞しました。
この〈埼玉県新商品AWARD〉の第2回が開催され、
大賞、金賞、入賞、そしてグローバル賞が発表。
今回も『colocal』より、編集長の松原亨が審査に参加しました。
埼玉を代表するにふさわしい、すてきな商品が勢揃いです。
県内外からもファンが多いクラフトビール〈コエド〉。
2021年夏の限定商品が大賞を受賞しました。
〈夏果2021〉と名付けられたビールには、和梨が原材料に含まれています。
醸造所のある東松山市は、約60年前より和梨の栽培が始まり
観光のひとつとして定着してきましたが、広く知られてはおらず、
より多くの方に東松山の和梨と埼玉県の魅力、また新しいビール文化を
知ってもらうためにと和梨を使ったのだそうです。
和梨でビール? とその味わいや工程に関心も大きいと思います。
上品な甘みとみずみずしさが特徴の埼玉県品種〈彩玉〉の梨を贅沢に使用。
甘みと水分量が豊富で非常に食べやすい果物ですが、
すっきりした味わいで果肉の香りも落ち着いているため、
どのように風味を引き出すかが課題だったのだとか。
そこで細かくピューレ状に加工してからビールに漬けたことで、
和梨の風味をビールへ溶け込ませることができたのだそうです。
こうしてできたビールは、
和梨のほのかな甘みとオーツ麦由来の滑らかな口当たりを感じられる仕上がりとなりました。
残念ながら現在は完売ということで、またの登場に期待したいところですね。
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錫の器に漆を施すという発想は、江戸時代の後期にはあったとされています。
今回大賞を受賞した川口市の〈錫光(すずこう)〉が制作する
〈花ことばシリーズ 平盃 四季〉は、
その伝統的な技術を現代的な意匠に昇華させた酒器です。
川口といえば『キューポラのある街』。工業と職人のまちでもあります。
錫光は、昔ながらのロクロ挽きの錫細工にこだわり、全工程を一貫して手がけ、
錫の性質を生かした酒器・茶器・花器などの製造販売をしています。
酒器〈花ことばシリーズ〉は、錫の器に漆を施した、オリジナリティ溢れる一品。
朱や黒のイメージが強い漆製品ですが、
こちらは淡い色使いで普段の食卓にも馴染むようです。
錫と漆、それぞれの特性について、錫光の中村圭一さんはこう話してくれました。
「錫は、錆び止めに使われるほどに耐食性にすぐれています。
殊にロクロ挽きで滑らかに表面を加工したものはメンテナンス性にもすぐれ、
長く光沢を保ちます。
また、硬度においても光沢においても、やわらかな優しい金属です。
一方、漆は固まると接着力もあり、年月をかけてますます硬度を上げていく性質があります。
酸やアルカリにも強く、手に馴染みツヤを増していくと同時に、
色合いも鮮やかになっていくのが特長です」
少し渋みを含んだ色合いは落ち着きがあり上品な風合いに。
光沢の柔らかな錫と上品な落ち着きのある漆の色の組み合わせは、
それぞれの持ち味を引き立てているようです。
今回、大賞に選ばれたのは大きく開いた口径で、
お酒の香りをしっかりと感じられる平盃です。
普段の晩酌に、お酒好きな方への特別なギフトにいかがでしょうか。
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「さいたまでヨーロッパの野菜がつくれないだろうか」
こんなシェフの要望でスタートした〈さいたまヨーロッパ野菜研究会〉。
さいたま市内の若手農家グループ、 さいたま市内のシェフ、
〈トキタ種苗(株)〉、食料品卸などが協力し、
これまで栽培の難しかったヨーロッパ野菜を日本向けに品種改良して、
2013年に行政などのバックアップを得ながら地産地消に取り組み始めた結果、
埼玉県内で取り引きをしているレストランは、なんと1000店を超えることに!
カラフルで栄養価の高いヨーロッパ野菜を、
レストランだけでなく多くの方々へ届けるべく活動しているのです。
こちらのミネストローネは、埼玉県産ヨーロッパ野菜をシェフたちが
それぞれの野菜に合ったカットと火入れを行い、
トマトと鶏のブイヨンでじっくり煮込んでやさしい味わいに。
内容量の半分の100グラムの野菜を使用しているので、栄養面でもすぐれ、
レトルトなので、忙しいときには温めてさっとスープ皿に注いで完成という
手軽さも高い評価を得ました。
審査員を務めたcolocalの松原編集長は
「具沢山で具材のやわらかさもほどよく、みんなが好きな間違いのないおいしさです。
仕上げにオリーブオイルを少したらすとアクセントになっていいと思います」
栗の王様・利平栗の産地、日高市から誕生した〈くり甘酒〉も金賞を受賞しました。
大粒の利平栗と、米どころ福島県の麹専門店の米麹のみを使用し、
発酵させて仕上げた、まろやかで極上の甘みとコクの甘酒です。
以前から利平栗のお酒が人気でしたが、「誰でももっと気軽に地元の特産の栗を通年楽しめるように」とノンアルコールの甘酒をつくったのだそう。
完全無添加にこだわったため、栗と麹両方の良さを生かすためのバランスや、
濃度、味わい、甘さにこだわり、
そしてお土産に大事な、手に取りやすいようにお手頃な価格で提供するために、
何度も試作と試飲を繰り返し、1年かけてやっと納得のいく商品ができたのだとか。
松原編集長は、
「すっきりと上品な甘味の甘酒に、こっくりとした栗の風味が加わって、
今まで知らなかったタイプのおいしさでした。
米麹と栗だけでできていることが感じられる自然な味わいに和みます」とコメント。
甘酒は“飲む点滴”と表されるほど栄養価も高く、
健康を気にされる方のお土産にぴったりですね。
埼玉で見つけたらぜひお試しください!
そのほかの受賞商品はこちらのホームページからご覧ください。
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埼玉新商品アワード2021
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