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posted:2022.3.19 from:福島県 genre:活性化と創生
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writer profile
Haruna Sato
佐藤春菜
さとう・はるな●北海道出身。国内外の旅行ガイドブックを編集する都内出版社での勤務を経て、2017年より夫の仕事で拠点を東北に移し、フリーランスに。編集・執筆・アテンドなどを行なう。暮らしを豊かにしてくれる、旅やものづくりについて勉強の日々です。
福島県の食品や工芸品をオンラインで販売する〈ふくしまみらい販福祭〉。
県内の事業者により開発された新商品が、
応援購入プラットフォーム〈Makuake〉でお披露目されています。
日本酒をベースにしたリキュールを開発したのは、
浪江町の〈鈴木酒造店〉。東日本大震災で酒蔵が倒壊しましたが、
山形県長井市で廃業となる〈東洋酒造株式会社〉を買い受け、
事業を再開した蔵元です。
2021年3月には浪江町に戻り、新しい醸造所での酒造りを始めています。
フィトテラピー(植物療法)の考えに基づき、
ハーブをブレンドした〈フィトテラピーリキュール〉は3種類あり、
鈴木酒造店の代表銘柄〈磐城壽(いわきことぶき)〉の
貴醸泡酒をベースにつくられました。
合わせているハーブは、
南相馬市のフルーツ専門店〈やまさん〉が手がけた、
ハーブを煮詰めたシロップ「ハーブコーディアル」です。
地場食材の生産の再開はまだ難航していると言われていますが、
いずれは波江町や南相馬市産のハーブをつくり、
新商品を開発していきたいとも考えているのだそう。
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このほか、国産エゴマ発祥の地である
田村市の〈日本エゴマの会・ふくしま〉による、
エゴマ油を活用した万能調味料〈エゴマじゃん〉、
「廃鶏(はいけい)」と呼ばれる、採卵のために育てられ、
廃棄される雌鶏の肉を使用した、
南相馬市の〈福相食品工業〉が挑戦する〈拝鶏のフライシュケーゼ〉、
約1300年前に養蚕が始まったとされる川俣町の〈川俣シルク〉を使用した
〈fundouce(フンドゥース)〉など、名前も発想もユニークな商品が揃っています。
『ふくしまみらい販福祭』は、〈ふくしまみらいチャレンジプロジェクト〉の一環。
東日本大震災で避難指示対象となった、
12市町村(田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、
富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村および飯舘村)の
事業者の販路拡大等を目指しています。応援購入の受付は3月30日まで。
information
ふくしまみらい販福祭×Makuake
information
ふくしまみらい販福祭
Web:ふくしまみらい販福祭
information
ふくしまみらいチャレンジプロジェクト
*価格はすべて税込です。
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