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posted:2020.4.28 from:鹿児島県薩摩川内市 genre:ものづくり
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
竹を使って製造された紙・竹紙(たけがみ)を製造する〈中越パルプ工業株式会社〉と、
以前こちらの記事でもご登場いただいたデザイン会社〈minna(ミンナ)〉の
プロジェクト〈MEETS TAKEGAMI〉をご存知でしょうか。
年間2万トン(日本一の集荷量)の竹を集荷し、
国産竹100%の竹紙を製造することで、放置竹林の拡大を防ぎ、森林の安全を守りつつ、
竹の新たな価値創出にもつなげる取り組みを行っている中越パルプ工業株式会社は、
社会的に有益な竹紙の存在価値を高めるため、
さまざま取り組みを行っています。
このMEETS TAKEGAMIはそのひとつ。
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今回は、MEETS TAKEGAMIで展開している折り紙から、
もうすぐやってくる端午の節句におすすめな〈KABUTO〉をご紹介。
57cm×57cmとサイズが大きく、
こどもの頭がすっぽり収まるデザインで、楽しく遊べそうなKABUTO。
1柄の折り紙で2種のKABUTOができ、絵柄は全部で3種類、
セットのみでの販売(2,200円 税込)となっています。
パッケージの紙筒と商品情報タグを組み合わせると、
写真のようなおもちゃの刀が完成。
紙なので管理も楽で子どもにも安全、
さらに環境問題から生まれたプロダクトということで、
わざわざ子どもに購入したくなるのも頷けます。
KABUTO以外にもMEETS TAKEGAMIには
魅力的な折り紙が揃っています。
絵柄に沿って折ると、たぬきやうさぎ、オオムラサキといった
里山に住む生き物ができあがる〈ORIGAMI -SATOYAMA-〉。
minnaが手がけているだけあって、デザイン性が高くかわいらしいものばかり。
MEETS TAKEGAMIには、日本で誕生した
国際的な取組み〈SATOYAMA イニシアティブ〉に基づき、
このような折り紙で遊びながら生物の多様性を見つめる
きっかけとなって欲しいというコンセプトも含まれています。
古くは日本人の生活資源としてさまざまなところに使われていた竹。
それが時代の変化で、竹を人の生活で用いることが以前より少なくなりました。
森林では、採取されなくなった繁殖力旺盛な竹が周囲の生態系を荒らすようになり、
近年では近隣に住う人々の社会問題となっているようです。
そんな竹を新たな資材として見直そうと立ち上がった
アトラクティブなプロジェクトMEETS TAKEGAMI。
この折り紙が、私たちを取り巻く自然環境について、
あらためて見つめ直す機会をもたらしてくれることでしょう。
現在こちらのオンラインストアから購入可能なので、
ぜひチェックしてみてください!
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MEETS TAKEGAMI
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