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posted:2019.10.22 from:福井県越前市 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
無数の足がシンクロするように滑らかに動く、生き物のような
アートピース〈ストランド(砂浜)ビースト(生命体)〉。
CMなどで、皆さん一度はお目にかかったことはあるかと思います。
ですが、実際に見たことはありますか?
インスタにあげるなら動画であげたい……! そんな光景が広がっています。
黄色いプラスチックチューブでできているため、
非常に軽く、風を受けると簡単に前へ進むのです。
もともとオランダの海面上昇問題を解決するために
アーティストのテオ・ヤンセンによって生み出された〈ストランドビースト〉。
現在は歩行はもちろん、方向転換や危険察知などの機能を備え、
初期モデルもよりかなりレベルが上がっているのだそうです。
そんな〈ストランドビースト〉の過去から現在までのモデル、
そして越前和紙とコラボレーションした作品が登場する
〈テオ・ヤンセン展 in ふくい〉が、現在サンドーム福井で開催されています。
本展は日本初となるドーム会場での展示会。
会場には〈ストランドビースト〉15作品が展示され、
実際に動く巨大な姿を間近で見ることができます。
また、通常パラシュート生地の帆部分を越前和紙で制作した、
この展覧会のみの公開となる作品2体が登場。
広々としたサンドーム福井で、〈ストランドビースト〉が
それぞれ展示される姿はなかなかの迫力です。
〈ストランドビースト〉と越前和紙が、
どのように交わり、実際にかたちとなって動くのかにも注目したいですね。
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そして〈テオ・ヤンセン展 in ふくい〉とともに、福井の伝統工芸を
幅広く紹介する〈Craft exhibition〉も同時開催されています。
越前和紙をはじめ、漆芸、越前箪笥などの伝統工芸の技術を用い、
新たな分野、素材、表現のコラボレーション作品が登場します。
越前和紙と世界の漆芸のコラボレーションによる
作品が展示される〈国際漆芸展〉では、日本やスペイン、
ハンガリー、ロシア、ドイツなど10か国1地域から
第一線の漆芸家36名による作品が集結。
福井からも5名が出展し、それぞれの国の文化が光る、
多種多様な越前和紙に表現された漆作品が会場に並びます。
越前箪笥の技術で組まれた額装にも要注目です。
〈「女性作家の創る漆装身具」15人展〉では、国内で活躍する
新進気鋭の若手女性漆芸作家15人による作品を展示・販売。
福井県からも3名が出品し、漆ならではの温かみと麗しさを
併せ持った、個性溢れる漆アクセサリーが登場します。
そのほか、越前箪笥の老舗と国内遊具トップメーカーが
コラボした屋内遊具や、伝統工芸のワークショップ、
はたまた福井県を代表するキャラクター〈はぴりゅう〉の越前焼バージョンの登場も。
福井の伝統工芸の今を、ぜひ感じてみてください。
イベントやワークショップの情報はこちらに
記載されていますので、会場に足を運ぶ前に必ずチェックを。
information
テオ・ヤンセン展 in ふくい × Craft exhibition
会期:2019年10月27日(日)まで※会期中無休
時間:10:00~17:00 ※最終入館は16:30
会場:サンドーム福井
住所:福井県越前市瓜生町5-1-1
料金:一般 1,000円、大学生 800円、団体 800円/名
※一般有料者が20名以上の場合
※Craft exhibitionは入場無料
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