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箱根・岡田美術館で
古代にタイムトリップ!?
『DOKI土器!土偶に青銅器展
―はにわもいっしょに
古代のパレード―』

コロカルニュース

posted:2019.10.15  from:神奈川県足柄下郡  genre:アート・デザイン・建築

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writer profile

Kanae Yamada

山田佳苗

やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。

『埴輪 壺をのせる女性 杯をもつ女性たち』古墳時代 5~6世紀 岡田美術館蔵

土器や埴輪などから読み解く古代の文化

箱根最大級の規模を誇る美術館〈岡田美術館〉で、
10月5日(土)から2020年3月29日(日)までの期間、
『DOKI土器!土偶に青銅器展 ―はにわもいっしょに古代のパレード―』
が開催されます。

日本と中国古代のやきものや青銅器約80点が一堂に展示されるこの展覧会。
併せて、中国との交流の中で発展したペルシア陶器が初公開されます。

展示内容を説明する前に、土器と埴輪の違いって? 青銅器ってなに?
という方も多いかと思うのでここで少しおさらい。

まず土器とは、粘土を素焼きした器のこと。
日本で土器が誕生したのは世界の歴史の中でも古く、
およそ1万3000年も前のこと。
当時ほとんどの土器に縄目文様がついていたことから、
縄文土器と名づけられ、時代名称の由来にもなったのだそう。
煮炊きや貯蔵などに用いられていたようですが、
縄文や粘土紐の貼り付け、透かし彫りなど、
その模様の緻密な美しさは惚れぼれしてしまうほど。

土偶は人や動物をかたどった土製品のこと。
日本で定義されているものは、縄文時代(紀元前15000年~紀元前400年頃)に
つくられた素焼きの人形で、その当時は時期・地域によって
さまざまな種類のものが登場したようですが、膨らんだ胸や腹のように
女性的な体の特徴を備えたものが多いことから、安産、子孫繁栄、豊穣などを
祈願する祭祀に用いられたものと考えられています。

古墳時代(3世紀後半~6世紀)、権力者の墳墓(古墳)の
上に並べられた素焼きのやきものを埴輪と呼びます。
最初は筒形でしたが、次第に権威を示す家屋や道具、動物、人物へと
時代を重ねるごとに変化していった埴輪の形。そこからは、
当時の人々の生活や風俗が想起されます。

青銅とは銅と錫の合金のこと。それを器にしたものが青銅器で、
古代の西アジアを起源に世界各地でさまざまなものが作られています。
中国では紀元前2000年頃に誕生。殷・周時代のものは、技術・芸術両面で
最高峰と言われています。その中でも「中国古代美術の白眉」と言われる
殷の青銅器は、祭りの際の器(祭器)として使用され、王権のシンボルとなる
重要なものなのだそう。

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文様の意味を読み解いたり、中国の名品と対比させたコーナーも

「深鉢形土器』縄文時代前期 紀元前5000~紀元前3000年  岡田美術館蔵

『深鉢形土器』縄文時代前期 紀元前5000~紀元前3000年 岡田美術館蔵

『土偶』縄文時代後期 紀元前 2000~紀元前1000年  岡田美術館蔵

『土偶』縄文時代後期 紀元前 2000~紀元前1000年 岡田美術館蔵

『蟠螭文大鼎』(1対のうち1口)中国・春秋時代後期 紀元前6~紀元前5世紀  岡田美術館蔵

『蟠螭文大鼎』(1対のうち1口)中国・春秋時代後期 紀元前6~紀元前5世紀 岡田美術館蔵

『埴輪 飾り馬』古墳時代 5~6世紀  岡田美術館蔵

『埴輪 飾り馬』古墳時代 5~6世紀 岡田美術館蔵

『深鉢形土器(火焔型土器)』縄文時代中期 紀元前3000~紀元前2000年  岡田美術館蔵

『深鉢形土器(火焔型土器)』縄文時代中期 紀元前3000~紀元前2000年 岡田美術館蔵

展覧会の見所は、まず、初公開作品を含む岡田美術館が収蔵する土偶5点と埴輪17点。
山形やハート形など縄文時代後期のものから、土偶の代表とも言える晩期の遮光器土偶や、
鶏や馬具をつける飾り馬、髪をまとめ顔に赤い化粧を施す女性、
冑をかぶる武人の埴輪など、個性豊かなラインナップです。

また、土器や青銅器に描かれた文様の意味や、
日本と中国の名品を比較するコーナーも。

なかなか機会がないと知ることがない古代の文化。
そこには日本や中国の今をかたちづくった輝かしい歴史が眠っています。
中国との文化の違いを、ここでじっくりと比べてみるのも
新たな視点に気づくことができそうで、勉強になりそうですね。

会期中には文化庁美術学芸課主任文化財調査官の原田昌幸氏や、
岡田美術館館長の小林忠氏による講演会、ギャラリートークも。
開催期間も来年の3月までと長いので、ぜひチェックしてみてください。

●講演会
1. 縄文世界の土偶 ―その多彩な造形と楽しみ方―
講演日:2019年12月1日(日)
講師:原田昌幸氏(文化庁 美術学芸課主任文化財調査官)

2. 土偶と埴輪の楽しさ
講演日:2020年3月14日(土)
講師:小林忠氏(岡田美術館館長)

※いずれも時間は13:00から14:30まで、会場は5階ホール。
定員は80名で参加費は無料(要入館料)です。
お申し込み方法は電話(TEL:0460-87-3931)まで。

●ギャラリートーク
1. 小林館長によるギャラリートーク(13:30~)
2019年10月17日(木)、11月7日(木)・21日(木)、12月5日(木)・19日(木)、
2020年1月3日(金)・15日(水)、2月6日(木)・20日(木)、
3月5日(木)・19日(木)

2. 学芸員によるギャラリートーク(11:00~)
2019年10月18日から2020年3月20日の毎週金曜日に開催。

※いずれも申し込み不要で参加費も無料(要入館料)

information

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DOKI 土器!土偶に青銅器展 ―はにわもいっしょに古代のパレード―

開催期間:2019年10月5日(土)~ 2020年3月29日(日)

休館日:12月31日(火)、1月1日(水)

会場:岡田美術館 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1

営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)

入館料:一般・大学生2,800円(2,550円)、小中高生1,800円(1,550円)

※()内は前売り料金。前売券(JTB レジャーチケット、チケットぴあ)は、主要コンビニエンスストア並びにチケットぴあにて販売。

TEL:0460-87-3931

Web:https://www.okada-museum.com/

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