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宮沢賢治にゲルハルト・リヒター。
小説家・原田マハ監修のアート展が
清水寺で開催

コロカルニュース

posted:2019.8.28  from:京都府京都市  genre:アート・デザイン・建築

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Kanae Yamada

山田佳苗

やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。

清水寺が世界と日本をつなぐアートで溢れる8日間

ミュージアムの進歩発展を目的とした
世界で唯一かつ最大の国際的非政府組織・ICOM
(International Council of Museums:国際博物館会議)。
今年の9月、このICOMによる国際会議が日本で初めて
開催される運びとなりました。

会場となるのは京都。
「文化をつなぐミュージアム-伝統を未来へ-」を
テーマに各国から集った専門家が委員会とさまざまな取り組み
について議論や情報交換を行います。

このICOM京都大会2019の開催を記念して、
9月1日(日)から9月8日(日)までの8日間、清水寺で、
小説家の原田マハさんを総合ディレクターに迎えた展覧会
『CONTACT つなぐ・むすぶ日本と世界のアート』が開かれます。

互いに刺激し合い、影響を与えあってきた日本と世界のアート。
本展では、以下の日本と接点のあった海外アーティストや、
国際的に活動した日本人アーティストの作品をあわせて展示することで
日本と世界の芸術・文化がどのように交わってきたかを展観します。

加藤泉 無題 2019年(C)2019 Izumi Kato

加藤泉 無題 2019年(C)2019 Izumi Kato

宮沢賢治『雨ニモマケズ』直筆手帳 1931年(C)株式会社林風舎

宮沢賢治『雨ニモマケズ』直筆手帳 1931年(C)株式会社林風舎

猪熊弦一郎 無題 1948-49年頃 油彩、板[3枚組の一部]個人蔵(C)公益財団法人ミモカ美術振興財団

猪熊弦一郎 無題 1948-49年頃 油彩、板[3枚組の一部]個人蔵(C)公益財団法人ミモカ美術振興財団

ミヒャエル・ボレマンス『くちなし(2)』2014年 墨、和紙/掛軸 個人増(C)Michaël Borre

ミヒャエル・ボレマンス『くちなし(2)』2014年 墨、和紙/掛軸 個人増(C)Michaël Borre

展示作家
司馬江漢/アンリ・マティス/オーブリー・ビアズリー/アルベルト・ジャコメッティ/
猪熊弦一郎/棟方志功/東山魁夷/ヨーゼフ・ボイス/ゲルハルト・リヒター/
三島喜美代/森村泰昌/三嶋りつ惠/ミヒャエル・ボレマンス/加藤泉/
荒木悠/宮沢賢治/川端康成/小津安二郎/手塚治虫/竹宮恵子/
バーナード・リーチ/河井寛次郎/濱田庄司/ルーシー・リー/シャルロット・ぺリアン

アートだけでなく、文学、漫画、映画などの作品も多数登場。
ジャンルを横断した構成も、見どころのひとつです。

清水寺 成就院 庭園

清水寺 成就院 庭園

ゲルハルト・リヒター『ライヒ リヒター ペルト』展示風景 The Shed(2019年、ニューヨーク)

ゲルハルト・リヒター『ライヒ リヒター ペルト』展示風景 The Shed(2019年、ニューヨーク)

特に通常非公開となっている成就院の庭園を背景とした作品展示、
経堂でのゲルハルト・リヒターによる映像作品からは、
いつもと違った清水寺が垣間見れるはず。

入り口正面の重要文化財である西門、
馬駐のフリーゾーン(チケット無しで鑑賞可能)では、
現代アーティストである加藤泉さんのインスタレーションが開催され、
ICOM京都大会らしいフォトジェニックな写真も撮れます。

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会場にキャプションはなし。自由に見て、体感して

ちなみにマハさんの意向で、会場には
すべての作品にキャプションは添えられていません。
理由は作品をピュアに見て、感じて欲しいから。

その代わり、マハさんが執筆した全作品の解説と、
本展にあわせて発表予定の短編小説
『20 CONTACTS 消えない星々との短い接触』
(幻冬舎より8月発売予定)から一部抜粋した
タブロイド紙が会場で無料配布されるとのこと。

会期中には俳優の竹中直人さんや映画監督の山田洋次さんといった
豪華なゲストを迎えてのトークイベントも開催。

開山以来約1200年の歴史を持つ清水寺。
ここに美術、文学、マンガ、映画といったさまざまなジャンルの
作品が集結するのは、寺院の歴史上初めて。

キュレーターとしてのキャリアを持つマハさんが、
第二次世界大戦後に発足したICOMの設立趣旨
「戦争で分断された世界をミュージアムで再びつなごう」に共感し、
自らICOM京都大会2019の発起人となったことがはじまりなんだそう。

「本展を通してさまざまな『美』のあり方に挑戦した芸術家たちの
互いの影響の軌跡を、世界の人々に、そして日本の皆様にご覧いただき、
体感していただきたいと思っています。
八日間限り、一期一会の展覧会です。本展が、皆様とアートを、
そして世界をつなぎ、むすぶきっかけになることを願っています」とマハさん。

会場は朝7時からオープン。会社や学校へ行く前に
足を運ぶのも良いでしょう。

ここまで豪華なラインナップを清水寺で観ることができるのは、
もうそんなに多くはないかもしれません。
気になる方は是非ともチェックを。

information

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CONTACT つなぐ・むすぶ日本と世界のアート

会期:2019年9月1日(日)~9月8日(日) ※会期中無休

会場:清水寺 京都市東山区清水1丁目294 成就院、経堂、西門、馬駐

開催時間:7:00~18:00(最終入場は17時)

入場料:大人 1,800 円、子供(小学生以下)無料

※モーニングチケット:(7:00~9:00入場)大人 1,600 円、子供(小学生以下)無料

※トークイベントとのセットチケット:5,000 円

※前売券:専用サイトおよび、チケットぴあにて発売中

問い合わせ先:「CONTACT/CONNECT 展」実行委員会 事務局 tel. 075-351-9915(チケット販売窓口:株式会社のぞみ内)

WEB:https://contact2019.com/

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