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posted:2019.7.25 from:香川県高松市 genre:アート・デザイン・建築
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
大阪のクリエイティブユニット〈graf(グラフ)〉が
新たなオリジナルプロダクトを手がけています。
名前は〈TROPE〉。
それは“あらかじめ決められた用途や役割を与えられていない”プロダクトなのだとか。
一体、どんなプロダクトなのでしょうか。
広報を担当する斎藤智子さんに聞いてみたところ、次のように答えてくれました。
「生活の知恵に学ぶ、工夫をする楽しさ。その使い方はすべて、
使い手の感覚に委ねられています。
TROPEは、使いこなしながら新しい感覚を育んでゆく道具であり、
“アイデアを引き出す知恵、サバイブする道具をつくる”というのがTROPEの考え方です。
今回は新たに、哲学者、木工家、建築家など異なる
領域で活躍している方々とTROPEの概念を再考する
〈TROPE HACKS 4.0〉として開発中です」
家具、空間、プロダクト、食、アートなど
さまざまなものを手がけてきたgrafですが、
今回のシリーズは、まるでオブジェのよう。
でも、これらもまた彼らの考える“道具”なのです。
第1弾では、建築ユニット〈dot architects〉と
道具の原点について考えた展示「石と木」を発表。
下の写真は、第2弾として7月に開催された展示「土に還る」の様子。
木工家の川合優さんを迎え、大阪の〈graf studio〉にてスタディの様子や
モックアップを発表しました。
このシリーズの製品化は来春を予定しています。
岐阜県の農家生まれ、山を駆け回り、
親類の経営する工務店で遊んで育ったという川合さん。
2016年にはライフスタイルブランド〈SOMA(そま)〉を設立し、
日本産の木材を使用した商品をデザイン・生産するほか、
椅子づくりワークショップや森を歩くフィールドワークなどを通して、
森や木の魅力を発見できる活動を展開しています。
ブランドの名前は、杣人(山で働く人)や杣仕事 (山での仕事)
などに使われていた「杣 (そま)」という言葉に由来するそう。
同展では、祈るという行為や対象の形状について考察し、
人の思いが込められることで完成するものを模索したのだとか。
また、8月21日(水)〜9月1日(日)は
アーティストのカワイハルナさんを迎え「浮遊」と題し、
物体の重みがありながら浮遊感漂うプロダクトのスタディを展示予定。
期間中はアーティストによるトークイベントも開催されるとのこと。
詳細はgrafの公式サイトをチェックしてみてください。
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2019年7月19日(金)に開幕した〈瀬戸内国際芸術祭 2019〉では、
dot architectsが会場構成を担当する「あつまる夏」「ひろがる秋」の高松エリアにて、
道しるべの役割を果たすTROPEを展開しています。
場所は、高浜港付近。
レンガ広場、206cafe、大運ビルの3箇所を繋ぐ装置として、
TROPEを点在させた風景の連続によって誘導案内を促すとのこと。
お出かけの際は、TROPEを探して歩いてみてはいかがでしょうか?
写真:向井千晶・黒越啓太(graf)
information
瀬戸内国際芸術祭 2019 あつまる夏、ひろがる秋
会期:あつまる夏 2019年7月19日(金)〜8月25日(日) /ひろがる秋 2019年9月28日(土)〜11月4日(月)
場所:高松港、北浜の小さな香川ギャラリー内
住所:香川県高松市北浜町4-14
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