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紙版画で描いたおべんとう絵本!
こどもと読みたい、坂本千明さんの
『おべんとう たべたいな』

コロカルニュース

posted:2018.9.13   from:全国  genre:アート・デザイン・建築

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
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writer profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

イラストレーター/紙版画作家の坂本千明さんの
絵本デビュー作となる絵本『おべんとう たべたいな』が、
2018年9月14日(金)に発売されます。
定番のおかずから、なつかしいおかずまで、いろいろ登場。
おこさんに、料理することや、材料、道具にも興味を持ってもらえそうな絵本です。

「おこめと のりで なにできる?」
「ウインナーに きりこみ いれたら なにできる?」
というように、ページをめくるたびに
おべんとうのおかずが、どんどんできあがっていくこの絵本。
「あのページの唐揚げが食べた〜い!」とか
「今晩、アスパラのベーコン巻き、作ってあげるね」
なんて会話が、親子で会話が弾みそうです。

中ページ「おこめと のりで なにできる?」

中ページ「ウインナーに きりこみ いれたら なにできる?」

『おべんとう たべたいな』より

『おべんとう たべたいな』より

この本が作られるきっかけは、坂本千明さんのおべんとうの絵に一目惚れした編集者が、
幼児向けのおべんとう絵本を作りたいと、熱心に口説き落としたのが始まりだとか。

坂本さんはどんな風に作画しようか悩んだそうですが、その制作過程で、
子どもに限らずどんな世代が見ても「おいしそう」と感じてもらえるものを、
と考え方をチェンジ。紙版画でどこまで表現できるか挑戦するつもりで、
自分自身が食べたいと思ったものを、とことん描きこんだのだそうです。

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紙版画とは?

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『おべんとう たべたいな』制作過程

『おべんとう たべたいな』制作過程

『おべんとう たべたいな』版画アップ

『おべんとう たべたいな』版画アップ

『おべんとう たべたいな』の絵には、卵焼きの匂いや唐揚げの温度が
じんわりとにじみ出てくるような、独特のぬくもりがあります。
これは「紙版画」という手法で作られています。

紙版画とは、ボール紙のような少し厚みのある紙を、
ニードルで引っ掻いたり、切ったり、めくったりしたものを「版」として、
その版に油性の版画用インクを乗せ、余分なインクをふき取った後、紙を置いて、
プレス機で圧力をかけて転写するというもの。

本作はフルカラーの絵本なので、1版多色刷りという方法を用いて、
1つの絵につき、数回にわたって色を変えて重ね刷りします。
すべて手作業のため、かなりの手間暇がかかっているんですね!

価格は850円(税抜)。詳細は公式サイトにて。

information

『おべんとう たべたいな』

さく・え:坂本千明

価格:850円(税抜)

Web:公式サイト

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