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posted:2017.10.11 from:岩手県西磐井郡平泉町 genre:ものづくり
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writer profile
Kanako Tsukahara
塚原加奈子
つかはら・かなこ●エディター/ライター。茨城県鹿嶋市、北浦のほとりでのんびり育つ。幼少のころ嗜んだ「鹿島かるた」はメダル級の強さです。
〈中尊寺〉をはじめ、世界遺産のある岩手県の平泉町で、
2017年10月14日(土)15日(日)に
伝統工芸のイベント〈平泉五感市〉が開催されます。
“五感で伝統工芸を感じよう”というテーマのもと、
一同に集めた工芸品の販売に加え、
漆や、藍染め、木工、太鼓づくりなど、職人に習って
オリジナルアイテムをつくることができます。
会場となるのは、平泉町の伝統的な漆器〈秀衡塗〉を手がける〈翁知屋〉。
改装したばかりのギャラリースペースや古い蔵、庭の3会場で、
2日間にわたり、6種の伝統工芸を体験、制作できます。
参加する職人は、岩手県奥州市、一関市、平泉町の伝統工芸の若手跡継ぎたち。
普段は聞けない裏話を話してもらえたり、華麗な技術を間近で見ることができます。
そして、おたのしみはもうひとつ。
実際に伝統工芸品を使ってもらおうと、工芸品で地元の秋の味覚を味わうことができます。
一関市の〈かぶらや〉が提供する、〈いものこ汁〉と〈栗ごはん〉。
山形では“芋煮”として知られる里芋のお汁ですが、実はこの岩手県南地域でも
“いものこ汁”として9月中旬〜10月にかけての風物詩となっています。
さらに、岩手県在住の姫神・星吉紀さんの音楽とともに、
職人たちのものづくりの風景をベースにつくった映像も上映。
五感をフルに使って、楽しめます!
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五感市を主催するのは、〈いわて県南エリア伝統工芸協議会〉。
岩手県南地域は、大々的な産地ではありませんが、
地域で親しまれてきた伝統工芸を継承する工房が残っています。
しかし、昨今は触れてもらう、知ってもらう機会は減少するばかり。
そこで、同協議会の会長を務める翁知屋の佐々木優弥さんが中心となり、
職人たちの工芸品や技術を知ってもらう機会をつくろうと
2016年から〈五感市〉を開催してきました。
「職人たちにとっても、実際に使うお客さんと触れ合えるのはとてもいい機会。
次の世代へも伝えられるように、
伝統工芸業界をもりあげる仕組みを考えていきたい」と佐々木さん。
回を重ねるごとに、参加する職人や参加者も少しずる増え、イベントも進化中。
今回で第3回目を迎える、平泉五感市。
お近くの方はぜひ足を運んでみてください。
inroformation
平泉五感市
開催場所:翁知屋(岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関1-7)
TEL:0191-46-2306
開催日時:2017年10月14日(土)〜15日(日)10:00〜16:00
駐車場:先着で無料駐車場あり
Web:http://iwate-kennan-kogei.com
※工芸品によって体験できる日時や価格、人数が異なります。
14日
・〈京屋染物店〉手ぬぐい・Tシャツ、持ち込みOKの藍染め体験
・〈丸三漆器〉グラスに漆塗り体験
・〈彫金工房 菊広〉たたいて小皿をつくる彫金体験(要予約)
15日
・〈翁知屋〉漆器に箔貼り体験
・〈岩谷堂タンス製作所〉釘打ちで時計づくり
・〈小山太鼓店〉太鼓の皮張り体験(要予約)
詳しい内容や申し込みについては、いわて県南エリア伝統工芸協議会のHPでご確認ください。
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