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連載

〈入谷Yes工房〉
スギ間伐材と震災被害木を活用し、
南三陸を元気に。

木のある暮らし
ーLife with Woodー
vol.058|Page 1

posted:2015.3.12  from:宮城県本吉郡南三陸町  genre:ものづくり

〈 この連載・企画は… 〉  日本の面積のうち、約7割が森林。そのうちの4割は、林業家が育てたスギやヒノキなどの森です。
とはいえ、木材輸入の増加にともない、林業や木工業、日本の伝統工芸がサスティナブルでなくなっているのも事実。
いま日本の「木を使う」時かもしれません。日本の森から、実はさまざまなグッドデザインが生まれています。
Life with Wood。コロカルが考える、日本の森と、木のある暮らし。

writer profile

Sawako Numata

沼田佐和子

ぬまた・さわこ●エディター/ライター。宮城県名取市出身。震災の津波で、家に漁船が流れ着いたため、仙台に移住。大して愛着もなかった地元が急に愛おしくなり、週末ごとに通う日々。一番好きなのは娘。本と純米酒も好き。牛たんのお店も詳しいです。

credit

撮影:佐藤紘一郎(Photo516)

入谷Yes工房からつながる宮城の森のはなし

県土の約58%=約42万ヘクタールが森林に覆われている宮城県。
6500万平方メートルの森林から、毎年50万平方メートルが伐採され
木材として生産されている。
山々はスギやアカマツなどの針葉樹を中心に、
ブナやナラなどの広葉樹も広く分布している。
鳴子杉や津山杉など、美しい文様のスギが育つことでも知られている。

被災地で雇用を生むために

のどかな里山の風景が広がる宮城県南三陸町入谷地区。
その小高い丘の上、廃校になった小学校の木造校舎の中に
〈入谷Yes工房〉はある。

南三陸町は、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた。
住宅の7割が浸水し、いまも多くの人が
仮設住宅などでの避難生活を余儀なくされている。
入谷Yes工房は、そんな方たちの働く場所をつくれないかとスタートした。

「どこかに来て、誰かと働くことは生きるための大切なモチベーションになります。
たくさんの人がこの工房でいきいき働いてくれるのは、とてもうれしいことです」
そう話すのは工房の広報を担当する大森丈広さん。

2011年5月に3名からスタートした工房は、
現在まで、のべ20人以上の雇用を生み出した。

毎日数名のスタッフが工房に通い、作業に精を出している。

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