地域のみんなでつくった写真展「小豆島の顔」
地域の人たちと一緒につくりあげるプロジェクト。
いよいよ、10月5日(土)より
瀬戸内国際芸術祭2013(以下、瀬戸芸)の秋会期が始まりました。
各地でオープニングイベントが開催され、これから1か月、
また島が賑やかになりそうです。
そして以前この連載でも紹介したプロジェクト「小豆島の顔」も、
予定通り展示スタートです!

「小豆島の顔」のポスターには、カッコイイ馬木、肥土山のおっちゃんの顔。
「小豆島の顔」は、小豆島で暮らすおっちゃん、おばちゃんたちのお顔の写真を撮影し、
その写真を小豆島の風景の中に展示するプロジェクト。
写真家のMOTOKOさんと「小豆島カタチラボ」というプロジェクトを展開している
大阪のgraf(グラフ)さん、島のメンバー何人かが中心になって進めてきました。
今年に入ってからぼちぼちと企画打合せをスタート。
ちなみに、打合せはSkypeやGoogle+ ハングアウトなどのインターネット電話で。
東京、大阪、小豆島という離れた拠点でも、
顔を見ながら複数のメンバーで話をできるこのツールは、
今回のプロジェクトでは欠かせないものでした。
そして7月から本格的に撮影スタート。
醤油蔵が建ち並ぶ小豆島町馬木(うまき)地区と、
田園が広がる土庄町肥土山(ひとやま)地区を拠点に、
両地区で暮らす合計225人のおっちゃん、おばちゃんのお顔を撮影。
撮影が終わったのが8月末、これで一段落と思ったのはその時だけで、
そこから約1か月、撮影した写真の現像からプリント、展示の準備など、
ひたすら「小豆島の顔」な日々でした。

行政の方々と展示方法の打合せ。行政の方々のご協力のおかげで無事に展示できました。

展示会場の視察。何度も足を運びました。

展示する場所の採寸。どういうふうに写真を並べるか図面をひきながら。

肥土山地区の設営。写真のモデルになったおばちゃんたちが様子を見に来てくれました。
今回のプロジェクトは、誰かから依頼されたものではないので、
給料なんてありません。島のメンバーの本職は別の仕事。
みんな、仕事の合間をぬって、有志で展示の準備を進めてきました。
お金はもらえないけど、お金はかかる。
写真のプリント代や展示材料費、交通費や滞在費など。
行政や地元の企業、カメラ関連の企業にプロジェクトの趣旨をお伝えして、
後援、協賛を募る部分も自分たちで。

前日にお願いして急きょ手伝ってくれた島の友人たち。

こちらの御仁は、馬木地区にお住まいの浜本弘さん。ポスターのモデルのみならず、会場となる石井邸の施行をしてくださいました。浜本さん、ありがとうございました!

株式会社アスカネットさんにご協力いただいて制作した「小豆島の顔」写真集。すばらしいできあがりに一同びっくり。
そして、地元の人たち、写真のモデルのおっちゃん、おばちゃんとも
何度も会って話をしてきました。
どこに展示したらいいか、どういうふうに展示しようか、
一緒に決めて、設営も一緒にしました。
まさに地域のみんなでつくった作品です。

すごいチームワーク! 馬木地区の設営は、内海庁舎の職員のみなさんにご協力いただいてあっという間に終了。

肥土山地区の展示は、主に自治会のみなさんにご協力いただきました。みなさん、写真のモデルでもあります。
実は昨年9月、自分たちも今年の瀬戸芸で何かしたいと思い、
作品の一般公募に応募しました。
「肥土山アートプロジェクト」として、肥土山を舞台に
地域のみんなで秋の数日、屋根の上に風船を掲げようというもの。
「僕らはここにいるよ」をコンセプトに。
その作品は、残念ながら落選……。
でも、こんなかたちで地域の人たちと一緒にすばらしい作品をつくることができました。
作品のかたちは違うけれど、1年前にやりたいと考えていたことと同じ。
小豆島の馬木、肥土山という集落、風景、文化をつくってきた人々の顔を
その場所に展示する。
移住して1年後に、こんなことができるとは夢にも思っていませんでした。
「小豆島の顔」は、馬木地区は、旧醤油会館、石井邸倉庫の2か所、
肥土山地区は、肥土山離宮八幡神社が展示会場になっています。
秋の小豆島は本当に気持ちがいいです。
ぜひ島に遊びに来ていただき、ぶらぶらとまち歩き、
作品めぐりを楽しんでいただければと!

旧醤油会館会場。馬木地区の新生会のみなさまの顔。(撮影:松木宏祐)

石井邸倉庫会場。馬木地区の心友会、むつみ会、みつわ会のみなさまの顔。(撮影:松木宏祐)

肥土山離宮八幡神社境内会場。肥土山地区に住む60代以上の102名の方々の顔。