連載
posted:2022.12.26 from:奈良県 genre:旅行
sponsored by 「知れば知るほど奈良はおもしろい」実行委員会
〈 この連載・企画は… 〉
ひとつのまちの、ささやかな動きかもしれないけれど、創造性や楽しさに富んだ、
注目したい試みがあります。コロカルが見つけた、新しいローカルアクションのかたち。
writer profile
Kahoko Nishimura
西村佳芳子
にしむら・かほこ●大学でマスメディアを学んだ後に、独立してフリーランスの編集者・ライターに。Hanakoをはじめ、女性誌を中心に食や旅、カルチャーの分野で記事を執筆、活動している。
photographer profile
Satoko Imazu
今津聡子
いまづ・さとこ●大阪府生まれ。スタジオ勤務をした後に写真家である若木信吾氏に師事する。2004年に独立し、雑誌や広告など幅広く活躍する一方で、自身の作品制作・発表に精力的に取り組む。
credit
スタイリスト:細沼ちえ
ヘアメイク:伴まどか
奈良県観光ガイドブック
『知れば知るほど奈良はおもしろい』はこちら
悠久の歴史を物語る土地、奈良。
かつて都があったときから約1300年経った今も史跡などが守られ、
豊かな自然の中に見ることができる。
まち全体にゆったりとした空気が流れ、タイムスリップしたよう。
外国との交流も盛んであった奈良は、日本の食文化の発祥の地ともいわれている。
今回、奈良の奥ゆかしい魅力に触れる旅へ、モデルのトリンドル玲奈さんが出かけた。
旅のテーマは、“はじまり” “癒し” “お酒と神社”という3つの「物語」。
トリンドルさんにとって、今回の旅は初めて出会うものばかりだった。
トリンドルさんが訪れた旅先とともに、3つの物語からおすすめスポットを紹介する。
1300年以上前、奈良には日本初の本格的な都があった。
歴史、文化、食などさまざまなカテゴリーで
その“はじまり”と、長年の“積み重ね”を実感することができる。
トリンドルさんが向かったのは、そんな「はじまりの物語」が感じられる場所。
穏やかな奈良の風に吹かれながら、彼女はやさしく語ってくれた。
「藤原宮跡や甘樫丘など、
歴史あるところで地元の子どもたちが遊んでいるのが印象的で、
日本史に詳しくない私でも親近感が湧いてきました。
道中の田んぼや林などゆったりとした景色には癒されましたし、
地域の人とも程よい距離で。
こういう旅がしたかった! とつくづく思います」
奈良県中部にある明日香村は、古墳や宮跡が残されるエリアで、
国づくりのはじまりの場所。
辺りは盆地になっていて、高層ビルはない。
標高148メートルという緩やかな丘・甘樫丘に登っても、
あたりをよく見渡すことができる。
多くの神話が伝承されている大和三山や藤原宮跡など、
在りし日の姿に想いを馳せながら、気持ちのいい空気を吸い込みたい。
information
甘樫丘(あまかしのおか)
住所:奈良県高市郡明日香村大字豊浦
TEL:0744-54-2441 (飛鳥管理センター)
※観覧自由
日本初の本格的な都・藤原京の中心地だった藤原宮の跡地。
朱塗りの柱は、当時の建物の柱をイメージし再現されたもの。
現在の皇居や国会議事堂、官庁街にあたる。
広々とした空間では、大和三山がきれいに見え、
蓮やコスモスなど季節の花畑も楽しめる。
近隣の子どもたちや犬を連れたファミリーなども散歩に訪れ、
地元の人たちに愛されている。
information
藤原宮跡(ふじわらきゅうせき)
住所:奈良県橿原市高殿町
TEL:0744-21-1114(橿原市世界遺産登録推進課)
※観覧自由
氷室(ひむろ)の守り神を祀る氷室神社がある奈良は、今かき氷のまちとしても人気。
ここは、そのブームを牽引する〈ほうせき箱〉がプロデュースした店だ。
農薬や肥料を一切使わずに柿の葉を育てる〈SOUSUKE〉の
柿の葉茶シロップやゼリーと共に生フルーツをふんだんに使った一杯は、後味すっきり。
information
柿の葉茶専門店SOUSUKE by ほうせき箱(かきのはちゃせんもんてん そうすけ バイ ほうせきばこ)
住所:奈良県奈良市登大路町76 奈良公園バスターミナル西棟 1F
営業時間:10:00~18:00(飲食は12:00~17:00)
定休日:無休(飲食は月曜)
日本最古の神社のひとつ。
拝殿後方にある禁足地の土中に
御神体である神剣「韴霊(ふつのみたま)」が祀られているとの伝承から、
永く本殿は存在しなかった。
明治期、実際に出土したことから、大正2年に本殿を建立。
韴霊は起死回生や病気平癒、健康長寿の信仰を広く集めている。
鶏は神様の使いとされ、境内のあちこちで出会える。
information
石上神宮(いそのかみじんぐう)
住所:奈良県天理市布留町384
TEL:0743-62-0900
拝観時間:6:00~17:30(季節によって変動)(授与所9:00~17:00、冬季~16:30)
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「はじまりの物語」に加えて「癒しの物語」も、
奈良の魅力を語るうえで大事なキーワード。
人の心身を和らげてきた古くからの知恵や新しい施設があったり、
雄大な自然を全身で堪能できるスポットがあったり。
トリンドルさんは、さらなる癒しを求め、
和薬の元祖〈陀羅尼助(だらにすけ)〉がつくられる奈良県南部・吉野方面へ。
「この胃腸薬を愛用している人から話を聞いていたので、
実は前から気になっていました。
周りの山々にも心洗われますね」
1300年以上の歴史があるという和漢胃腸薬「陀羅尼助丸(だらにすけがん)」は
万病に効くともいわれ、
食欲不振や胃もたれ、二日酔いなどさまざまなシーンで重宝されてきた。
〈銭谷小角堂〉では、洞川(どろがわ)温泉を訪れる山伏や旅行者をはじめ、
今や全国に愛用者のいるこの薬を代々つくってきた。
温泉を訪れる人のため、薬だけでなく地元のものを中心とした土産品も取り扱う。
information
銭谷小角堂(ぜにたにしょうかくどう)
住所:奈良県吉野郡天川村洞川254–1
TEL:0120-146-046
営業時間:10:00〜19:00
定休日:1月1〜3日
〈POWER OF FOOD〉代表で国際中医薬膳管理師の吉田奈麻(なお)さんは、
子育ての傍ら薬膳を学んだ女性。
心も体も健康になれるようにと、料理をつくっている。
その季節に必要な食材や調理法を取り入れたランチは、
奈良県産大和当帰葉を中心とした薬膳。
オリジナルの「ちになるシロップ」には、大和当帰葉のほか国産生姜も使われていて、
ポカポカ温まると評判だ。
information
POWER OF FOOD(パワー オブ フード)
住所:奈良県奈良市法蓮町421-4
TEL:0742-33-1239
営業時間:11:00~17:00
定休日:日曜・月曜(火曜・水曜は物販のみ)
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そして最後は、日本酒を知るためのディナーを体験。
奈良の魅力を語るキーワードの3つめ、「お酒と神社の物語」を感じてもらう。
普段あまり日本酒を飲まないというトリンドルさんも、お気に入りを見つけたよう。
「予備知識がなくても、歴史や食文化の魅力を自然と感じられるのがいいですね。
今後、奈良はもっと人気が出そう!」
奈良を代表する蔵元〈奈良豊澤酒造〉の
元酒蔵や茶室をリノベーションしたモダンなホテル。
天井が高く開放的なレストランでは、
15種類ほどの日本酒がワイングラスで提供され、料理ごとに提案してくれる。
吉野杉の香りを纏わせた黒毛和牛には、
じっくりと味わいが変化する大吟醸豊祝(1320円)がぴったり。
ランチコースは4000円から。
information
NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち(ニッポニア ホテル なら ならまち)
住所:奈良県奈良市西城戸町4
TEL:0120-210-289(総合窓口11:00~20:00)
営業時間:11:30~14:00LO、17:30~20:00LO
定休日:不定休
1893年創業。アジアやヨーロッパ各国にも進出し、世界から認知される存在。
旨口の酒にこだわり続ける傍ら、次世代のスタイルも確立してきた。
日本酒のリキュール「あらごし」シリーズは、今や蔵を代表する人気作になっている。
創業130年を迎え、酒蔵を移転。
酒造りの見学をしたり、
併設のショップでオリジナルジェラートや
ドリンク(ノンアルコールもあり)を楽しんだりと、
ここでしかできない体験が満載。
information
梅乃宿酒造(うめのやどしゅぞう)
住所:奈良県葛城市寺口27-1
TEL:0745-43-9755
営業時間:9:00~18:00
定休日:不定休
ココロとカラダで目一杯3つの「物語」を楽しんだ今回の奈良の旅。
多くのスポットを巡ったにも関わらず、疲れるどころか元気になるトリンドルさん。
歴史を大事にしながら、アップデートを繰り返す奈良。
行けば行くほど見つかるたくさんの物語を体感しに、何度も訪れたい場所だ。
※各施設の営業時間などは状況により変動する可能性があるため、事前にご確認ください。
PROFILE
トリンドル玲奈
とりんどる・れいな/1992年生まれのモデル、俳優。ファッション誌を中心にテレビのバラエティ番組やドラマにも出演。
information
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