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秋の小豆島〈四方指展望台〉で
楽しむ山コーヒー

小豆島日記
vol.278

posted:2021.9.27   from:香川県小豆郡小豆島町  genre:暮らしと移住 / 旅行

〈 この連載・企画は… 〉  海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。

writer profile

Hikari Mimura

三村ひかり

みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
https://homemakers.jp/

アウトドアで景色とコーヒーを楽しむ

9月も下旬となり、日に日に秋の気配が強くなってきました。
ミーンミーンと鳴いていたセミはすっかり静かになり、
スズムシがリーンリーンとよく鳴いています。
入道雲は姿を消し、空は高くなり、鳥の羽のようなすじ雲が美しい夕焼け。
絵に描いたような秋の景色を、10月~12月頃の小豆島では楽しむことができます。

毎年9月下旬に咲く「彼岸花」。秋を知らせてくれる花です。

毎年9月下旬に咲く「彼岸花」。秋を知らせてくれる花です。

秋の夕空。夕陽に照らされて少しピンクがかった雲が美しい。

秋の夕空。夕陽に照らされて少しピンクがかった雲が美しい。

秋といえば栗! 宝探しみたいでいつも楽しい。

秋といえば栗! 宝探しみたいでいつも楽しい。

気候が穏やかになると、外に繰り出したくなりますね。
そろそろ山でコーヒーを飲むのがおいしい季節かなと、
久しぶりに「四方指(しほうざし)」へ。

その名のとおり、360度ぐるりと四方を眺められる標高777メートルの高台。
ちなみに小豆島で有名な観光地「寒霞渓(かんかけい)」のロープウェイ山頂駅は
標高612メートルなので、そこよりも高い位置にあります。
四方指はレストランやお土産屋さんがあるような観光施設ではなくて、
ただただ四方に広がる景色を楽しむ展望スポット。
ドライブの途中にちょっと立ち寄ってみようかなくらいで訪れてみるといいと思います。

標高777メートルの高台にある「四方指園地」の展望スポット。

標高777メートルの高台にある「四方指園地」の展望スポット。

四方指展望台と大観望というふたつの展望台があります。

四方指展望台と大観望というふたつの展望台があります。

大観望と呼ばれる台の上からの眺め。小豆島内海湾とまち並みを見渡せます。

大観望と呼ばれる台の上からの眺め。小豆島内海湾とまち並みを見渡せます。

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山コーヒーの持ち物は?

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さて、山でコーヒーをハンドドリップして飲もうと思うと、
いろいろと道具がいります。ざっと書き出してみると……

◎コーヒー豆

あらかじめ必要な量を計量しておきましょう。
豆の状態で持っていく場合は、その場で挽くためのコーヒーミルが必要。
私は山に行くときは荷物を少しでも減らしたいので、家で粉に挽いていきます。

◎コーヒーフィルター

これ、よく忘れます。でもフィルターがないと実は一番困るかも。気をつけましょう。

◎コーヒードリッパー

携帯しやすい折りたたみ式のものがあります。
意外とかさばるので、折りたためると便利です。

◎ケトル

お湯を注ぐための道具。鍋やボトルなどでもいけますが、
少しずつお湯を落としたいので、注ぎ口が細いほうがいいですね。

◎カップ or ボトル

軽くて壊れにくいものがいいですよね。冬場だとすぐにコーヒーが冷めちゃうので、
保温力があるボトルやタンブラーだとうれしいかも。

◎お湯 or 水とガスバーナー

朝出発して日中にコーヒーを飲む場合などは、
保温力のあるボトルにお湯を入れて持っていきます。
その場で沸かす場合はガスバーナーが必要。

〈コールマン パッカウェイケトル〉(0.6L)でコーヒー粉にお湯を注ぎます。

〈コールマン パッカウェイケトル〉(0.6L)でコーヒー粉にお湯を注ぎます。

寒い日は淹れたコーヒーがすぐ冷めちゃうので、〈スタンレー〉の〈ワンハンドマグ〉で保温。

寒い日は淹れたコーヒーがすぐ冷めちゃうので、〈スタンレー〉の〈ワンハンドマグ〉で保温。

ちなみに「コーヒードリップパック」を使うと、
コーヒー豆&フィルター&ドリッパーがひとつになっているのでとても楽ちん。
ドリップパックには1杯分のコーヒー粉が入っていて、
そのままカップに固定でき、それだけでコーヒーを淹れられます。

最近はいろんなコーヒー屋さんが販売しているので、
外でコーヒーを淹れるときはドリップパックもおすすめ! 荷物がだいぶ減ります。

アーモンドチョコとミックスナッツをおやつに。

アーモンドチョコとミックスナッツをおやつに。

あと、忘れちゃいけない、おやつ! 
コーヒーと一緒に楽しめるナッツ類とかチョコレートとかクッキーとか。
ちょっとだけでいいので、あるとぐっとコーヒー時間が幸せになりますね。

向こうの山を眺めながら、しばしコーヒータイム。

向こうの山を眺めながら、しばしコーヒータイム。

この景色を独り占め感!

この景色を独り占め感!

山を歩いて、いい景色のところでちょっと腰かけて、ひと休憩。
そんなときに飲むコーヒーとちょっとしたおやつって最高なんですよね。
それが山コーヒー。

小豆島には今回ご紹介した「四方指」のほかにも、
山コーヒーを楽しめる場所がたくさんあります
(ちなみに、四方指は展望スポットのすぐ横まで車で行けるので、
ほとんど山歩きせず山コーヒー、笑)。

「星ヶ城山(ほしがじょうやま)」や「皇踏山(おうとざん)」、
寒霞渓のすぐそばにある「四望頂展望台」からの眺めもいい景色です。
お店に行かなくても、コーヒーやお茶を淹れる道具があれば、
そこはすばらしい景色の自分たちだけのカフェに。

11月下旬~12月上旬頃の四方指からの眺め。紅葉の時期はきれいですが混雑します。

11月下旬~12月上旬頃の四方指からの眺め。紅葉の時期はきれいですが混雑します。

すすき~。何気ない秋の景色を楽しみながら。

すすき~。何気ない秋の景色を楽しみながら。

秋の小豆島はアウトドアが最高に気持ちいい。
小豆島の山歩き&山コーヒー、楽しんでみてください。

information

map

四方指展望台

住所:香川県小豆郡小豆島町神懸嶮岨山乙1117

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HOMEMAKERS 

住所:香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1

営業時間:土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)

https://homemakers.jp/

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